Diemが年内にもステーブルコインを発売か
2019年に発表された、Facebook社が支援するステーブルコインはこれまで、数多くの変更が加えられてきたが、現在、Diemの名称でプロジェクトを存続されている。そのDiemが 2021年の末までに発咳される可能性があるとCNBCが報じ、一気に注目を集めている。
Diemではすでに試用を開始する準備ができており、スイスの規制当局から支払いライセンスを取得しようとしているとCNBCは報じた。
紆余曲折の上でDimeステーブルコイン発売の情報
報告多数の遅延、内部変更、およびブランド変更の後、Facebookの仮想通貨プロジェクトは年末までに開始される可能性があるとCNBCが報じた。これまで、当NEXTMONEYの特集記事「Facebookが2020年に独自の仮想通貨を発表する可能性が浮上」、「フェイスブック、独自の仮想通貨を発表|Libraはステーブルコインのペイメント通貨に」、「リブラのデジタルウォレットCalibraの名称を「Novi」に変更」、「フェイスブックのリブラ、「Diem」にブランド変更」などで報じている。
CNBCは4月20日(火曜日)、この問題に精通する人物の話として、DiemAssociationが2021年末までに待望のステーブルコインを発売する予定であると報告。製品をリリースした後、スイスに本拠を置く同社は、商品購入を含む、個々の顧客のための取引に焦点を合わせるとみられている。
しかし、Diemからの正式な発売日などの発表は現時点ではまだない。その理由として、Diemのチーフエコノミストであるクリスチャン・カタリーニ(Christian Catalini)氏は、「プロジェクトが正式な立ち上げ前に、段階的アプローチについて規制当局と積極的に交渉しており、青信号が表示されたら、少数のユーザーと少数のプレーヤーで実験を開始する」と述べている。同氏は述べている。
Diemに至るまでの紆余曲折とは
既に既知の仮想通貨ユーザーも多いが、ここで改めてDiemについての概要を説明しておこう。
Facebook社が2019年、Libraとして発表したステーブルコインプロジェクトは、「単一のグローバルデジタル通貨」として機能するという当初のアイデアについて、各国政府および規制団体など、さまざまな角度から厳しい監視に直面し、発表とほぼ同時に逆風に立たされた。当初は大々的に報じられ、世界展開する大手企業などが多数Libraプロジェクトに賛同し、パートーアとして名乗りをあげていた。
しかし、同プロジェクトが批判にさらされると、次第に多数のパートナーがプロジェクトからの離脱を宣言。離脱したパートナーの中には、MasterCardやVisa、PayPalなどの決済大手企業の名前が並んでいる。その後プロジェクトの白紙撤回を避けるべく、同プロジェクトは全体に見直しを図り、ステーブルコインの名前をLibra(リブラ)からDiem(ディエム)に変更したほか、Calibra(カリブラ)ウォレットと呼ばれていた専用ウォレットについてもNovi(ノヴィ)へと変更されている。