コワーキングスペース大手WeWork、仮想通貨保有・決済の計画を発表

コワーキングスペース大手WeWork、仮想通貨保有・決済の計画を発表

起業家向けのコワーキングスペースを提供する米大手企業WeWorkは、バランスシートに仮想通貨を保有する計画を発表した。また公式発表によると、WeWorkは仮想通貨の保有だけではなく、仮想通貨決済サービスを提供するBitPayと提携し、コワーキングスペースの仮想通貨を決済も開始する予定だという。

決済可能な通貨については、ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、ステーブルコインのUSD Coin(USDC)とPaxos(PAX)を受け入れると報じられているが、「その他の仮想通貨を支払いとして受け入れます」と明記されており、上記のBTC、ETH、USDC以外にも使いされる可能性がある。また同社の仮想通貨導入計画については、先日、米ナスダックに直接上場を果たした米大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)との提携を通じて、仮想通貨決済の利用を拡大する予定だ。

今回の仮想通貨のバランスシートへの追加と、仮想通貨決済の導入に関してWeWorkのCEOであるSandeepMathrani氏は、次にように述べている。

WeWorkの強みは、進化し、世界中のメンバーの多様なニーズに最適に対応できる能力にあります。私たちのメンバーベースがフィンテックセクターで成長し続けるにつれて、彼らのニーズに適応し、新しい経済にサービスを提供する私たちの能力も成長します。WeWorkは常に革新的なテクノロジーの最前線に立ち、メンバーをサポートする新しい方法を見つけてきました。メンバーの受け入れ可能な支払い方法として暗号通貨を追加することによって、私たちが提供するオプションを拡張することは私たちにとって意味があります。

WeWorkは、新型コロナウィルスのパンデミックをきっかけに入居率が大幅に低下しており、2020年に32億ドルの損失を計上している。そのため、急激に市場が拡大している仮想通貨市場のユーザーを、今回のバランスシートへの仮想通貨採用と、仮想通貨決済の導入により、回復させる試みであることが伺える。大手企業の仮想通貨採用は、マイクロストラテジー社を筆頭に昨年末から急激に増加の一途を辿っており、今年にはイーロン・マスク氏がCEOを務めるテスラ社もビットコイン決済を導入している。