アフリカのブロックチェーンビジネス企業の資金調達は429%増加
2022年にアフリカのブロックチェーン企業は合計4億7,400万ドル(約634億円)を調達し、2021年の調達額と比較して429%増加したことが、最新のCVVCアフリカブロックチェーン資金調達レポートで明らかになった。
最新のCVVC Africa Blockchain資金調達レポートによると、アフリカ大陸のブロックチェーン企業は 2022 年に4億7,400万ドルを調達し、前年比で429%の資金調達を実施。
レポートによると、同大陸の2022年の総ブロックチェーン資金は、2021年に封印された25件よりも約4件多く、約29件の取引から実現。総資金の最大のシェアを持つ個々の国について、レポートは、南アフリカ が37.3%とセーシェル の43.9%だけで全体の80%以上を受け取っている。また、2021年に2番目に高いシェアを占めたナイジェリアは、総額1,600万ドル(約21.4億円)近くにのぼる9件の取引をしているものの、資金調達総額はわずか3.4%にとどまっている。
ナイジェリアとエジプトに加えて、レポートデータは、追跡された残りの国々が大幅な資金の増加を記録したことを示しており、2021年に資金提供がゼロだったリベリアは、2022 年には総資金額の7.9%で3番目に高い国となっている。
アフリカ大陸で高まる仮想通貨取引の需要
レポートは、カストディとエクスチェンジのカテゴリーが最もパフォーマンスの良いカテゴリーであることも明らかにしている。
カストディ(※所有者に代わって仮想通貨の保管や管理、移転を担う)およびエクスチェンジ(交換取引所)カテゴリーでは、ブロックチェーン企業が調達した資金50%以上に相当する2億5,000万ドル(約334.5億円)以上を調達。このカテゴリーの優位性について、報告書は次のように述べています。
このセクターへの資金の大幅な増加は、アフリカでの仮想通貨取引に対する需要の高まりと、安全なストレージ ソリューションの重要性の認識を示しています。
なお、フィンテックは24.3%で2番目にパフォーマンスの高いカテゴリーであり、インフラストラクチャーと開発が14.3%を占めたほか、資金の7%近くを占めたNFT(非代替性トークン)、ゲーム、メタバースのカテゴリーを除き、残りのカテゴリーのシェアは合計の1%未満となっている。