Euler Finance の攻撃者がフラッシュ ローンのエクスプロイトで資産の大半を返却

Euler Financeが失った資産の大部分を取り返す

2023年3月初めに1億9,600万ドル(約256億円)のエクスプロイトを受けた分散型金融(DeFi)プラットフォームのユーラーファイナンス(Euler Finance)は、失った資産の大部分を取り返したことが明らかになった。

日本語訳:
EulerエクスプロイトからEuler finaneへの別の7737ETH。ただし、仲介者として 『0x46e0Be2DF97dAc791fC8e30Cf2b2E4f58c50Cf55』を使用

最新報告によると、資産の一部はまだエクスプロイトに眠っているものの、Eulerのハッカーは土曜日に51,000ETHを返却。3月25日の一連の取引で、Euler exploiterはまず51,000ETHをDeFiデプロイアアドレスに送信。エクスプロイターはその後、「0x46e0Be」というアドレスを仲介に使い、さらに7737ETHを同プロトコルに送信したとのこと。

ことの発端は、2023年3月13日頃にハッカーが、その大部分がstetHにある資産を盗み、資産はダイ(Dai/DAI)で870万ドル(約11.3億円)、ラップドビットコイン(Wrapped Bitcoin /wBTC)で1,860万ドル(約24.3億円)、リドファイナンス(Lido stETH /stETH)で1億3,580万ドル(約177億円)、USDコイン(USD Coin/USDC)で3,380万ドル(約44億円)が確認されている。

ハッキング後にはトークン価格が回復

ハッキング後、Eulerトークンは50%以上急落し、1.83ドル(約238.8円)という低い価格で取引されていたが、最近の出来事を受けて、トークンの価格はわずかに回復している。

3月20日にハッカーはEulerのアドレスにオンチェーンメッセージを送り、最終的に協力して資金を返却する意思があることを表明しており、メッセージには次のように記載されている。

私たちは、影響を受けたすべての人々に資金を返却する意思があります。私たちのものでないものを保持する意図はない。良い条件で合意に至らせましょう。

このエクスプロイトは仮想通貨市場のニュースがビットコイン(Bitcoin/BTC)価格の上昇でかなり肯定的であったものの、世界の銀行セクターが銀行危機のおかげで厳しい時期に直面している時に起きたものである。以前、仮想通貨メディアのCoinGapeは、エクスプロイターが資産を盗むためにフラッシュローンを使用したと報告。監査プラットフォームBlockSecは、攻撃者がEuler Financeが失った資産の大部分を返したと述べている。

日本語訳:
Euler Exploiterは51,000ETHをEuler Deployerに返しました。これはほぼ9,000万ドルです。
現在、Euler Exploiterはまだ7,300万ドルのETHと4,300万ドルのDAIを保有しています。
彼らは残りを送ると思いますか?

一方、ブロックチェーン分析会社のArkham Intelligenceは、ハッカーがまだ7,300万ドル(約95.3億円)相当のイーサリアム(Ethereum/ETH)と4,300万ドル(約56億円)のDAIを自分のアドレスに保持していると報告している。

ハッカーの資金の返却を受けて、Eulerトークンは、過去24時間で28%価値が上昇し、報道時間現在3.6ドル(約470円)前後で取引されている。