バイナンス(Binance)がジョージアに「Web3 Outpost」を開設

バイナンスがジョージアにWeb3 Outpostを開設

世界有数の仮想通貨取引所の1つであるバイナンス(Binance)は、再びシェア拡大を目指し、仮想通貨に優しい国として広く知られるジョージアに、「Web3 Outpost (※1)」を開設したことが分かった。

(※1)Web3 Outpost(前哨基地)とは…、
Web3に関連する防衛・研究を含むあらゆる目的のために最小限度の規模で設置される前線拠点の事。

グルジア政府が国を仮想通貨活動の国際ハブにするという野心を持っていることを考えると、この動きは驚くことではない。バイナンスのジョージア部門にはすでに25人の専門家からなるチームがあり、教育やハッカソンのイベントを企画するため、地元の公共部門や民間部門と協力しているという。地域のハブとなる「Web3 Outpost」の立ち上げに伴い、バイナンスは2023年末までに数十の新しい仕事を生み出す計画を掲げている。ジョージアは、この地域で最も革新的な国の1つとして認識されており、バイナンスの地域ディレクターであるウラジミール・スメルキス(Vladimir Smerkis)氏は10点満点中8点の高レベルの仮想通貨を採用。同氏は、国がさらなる採用に深刻な課題を抱えていないと語っている。

仮想通貨市場はバイナンスのサポートでジョージアで成長

仮想通貨市場での厳しい制限を回避する必要性を政府が理解していることは、ブロックチェーンプロジェクトやゲームが繁栄できる環境を作るのに役立つ高環境である。

バイナンスのジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)CEO(最高経営責任者)は、2022年11月に初めてジョージアを訪問し、ジョージアの首相であるイラクリ・ガリバシヴィリ(Irakli Garibashvil)および地元のビジネスおよび仮想通貨コミュニティと会談。この訪問は、同取引所と地元の仮想通貨支払いゲートウェイであるCityPayとのパートナーシップ、およびグルジアの革新技術庁との協力に続いて行われたものである。同取引所は、同国の女性に焦点を当てたWeb3教育を支援するための慈善イニシアチブの立ち上げも明らかにした。

ジョージアの仮想通貨に対する野心は、首都トビリシに100を超えるビットコイン(Bitcoin/BTC)ATM が多数あることで明らかである。バイナンスのジョージアへの拡大は、コーカサスでの仮想通貨の採用をさらに促進すると予想される。バイナンスのジョージアへの拡大は、同取引所の継続的な成長と仮想通貨に優しい国への拡大にとって重要である。ジョージアにとって、同取引所の存在は、より多くのブロックチェーンプロジェクトと投資家を引き付けられるグローバル仮想通貨ハブとしての同国の評判が高まっていることの証である。