Bitstamp、リップルと提携して仮想通貨デリバティブ取引所を開設

ビットスタンプとリップルが提携して仮想通貨デリバティブ取引所を開設へ

Bitstamp(ビットスタンプ)は、Ripple(リップル)と緊密に連携して、今後数カ月以内に仮想通貨デリバティブ取引所を開設する事がわかった。

両者は、Ripppleが2023年にPantera Capital(パンテラ・キャピタル)からBitstampの株式買収したことを受けて、関係を強化。手数料無料の取引プラットフォームRobinhoodに買収される予定の同取引所は、戦略的パートナーシップおよび企業開発責任者であるエヴァ・ガートナー(Eva Gartner)氏により、リップルと緊密に協力し、数カ月以内に仮想通貨デリバティブ取引所を開設する計画を明らかにし、次のように述べている。

私たちは今後数カ月以内に独自のデリバティブ取引所を立ち上げる予定なので、それが最も楽しみなことであり、そこでもリップルと緊密に協力したいと思っています。

なお、同取引所は、分散型パブリックブロックチェーンXRPレジャー(XRP Ledger/XRPL)の発明者であるRipple Labsと、国境を越えた支払いオプションに関して協力してきた経緯がある。

RippleがBitstampのデリバティブ計画に与える影響

Bitstampの今後のデリバティブ取引所は、Rippleの技術をプラットフォームに組み込むことで、ユーザーはより迅速かつ効率的に取引ができるようになる可能性があると期待されている。

Rippleとの協力は国際取引にとどまらず、競争の激しい仮想通貨デリバティブ分野でのプラットフォームのパフォーマンスを向上させる可能性がある。同取引所は、手数料無料の取引サイトであるRobinhood(ロビンフッド)による買収も準備。2025年初頭に締結される予定のこの合意により、Robinhoodは仮想通貨の選択肢を増やしていく計画だ。なお、RobinhoodはBitstampを通じて仮想通貨先物を提供する予定で、EU(欧州連合)や英国、米国、アジアなどさまざまな地域の個人および機関顧客の両方を対象としているとのことだ。

Ripple の影響力の拡大とXRPの採用

仮想通貨の世界における Ripple の影響力は着実に拡大しており、関係者によると、30の商業銀行がBitstampを通じて仮想通貨サービスを提供する予定であり、XRPLとXRPの採用率を押し上げる可能性が高いことを明らかにしている。

さらに、ブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)は、RLUSDステーブルコインの立ち上げ、SBIグループを含む大手金融機関とのパートナーシップを強化し、RWA(実世界の資産)のトークン化にXRP Ledgerの使用を提唱している。

BitstampがRippleと協力して仮想通貨デリバティブ取引所を作成することで、急速に変化する仮想通貨市場における両社の地位が向上する可能性があり、Rippleの継続的なコラボとブロックチェーン技術の進歩により、XRPLとXRPの使用の増加は大幅な採用につながる可能性がある。