ブータン、7億8,000万ドルのビットコイン保有で世界第4位に浮上

ブータンのビットコイン保有量が開示される

世界第90位の経済国ブータンは、オンチェーン分析会社アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)によると、13,011ビットコイン(Bitcoin/BTC)を保有しており、その価値は7億8,050万ドル(約1097.8億円)に上り、保有量は世界第4位に浮上した事がわかった。

ブータン政府は、ビットコインを大量に保有していることが判明。保有量とそのアドレスの開示は、現在、世界中の仮想通貨コミュニティから大きな注目を集めている。データによると、この膨大なBTC保有量は、世界中の多くの政府とは異なり、同国のビットコイン供給は法執行機関による押収ではなく、ブータン王国の投資部門であるドゥルク・ホールディングス(Druk Holding)が行っているビットコインマイニング事業によるものだ。総額は7億5,000万ドルを超え、同国のマイニング活動は2023年初頭から大幅に増加しており、アーカムはXへ次のように投稿している。

日本語訳:
ブータンは、当社のプラットフォーム上でビットコインを保有する4番目に大きな政府であり、その保有量はBTCで7億5000万ドルを超えています。
ほとんどの政府とは異なり、ブータンのBTCは法執行機関による資産押収からではなく、2023年初頭から劇的に増加しているビットコインマイニング事業から生まれています。

ブータンの環境に優しいビットコインマイニング事業

2023年半ばにドゥルク社は、仮想通貨マイニング事業を手掛けるシンガポールのBitdeer社と提携している。

この提携により、ブータンで100%カーボンフリーのビットコインマイニング活動を展開。データによると、ブータンは豊富な水力発電資源を活用して環境に優しいビットコインマイニングを支援。このパートナーシップにより、理想的な環境に優しいアプローチと地理的利点を活かして、マイニング能力が100メガワットから600メガワットに増加。グリーンマイニング分野では、豊富な水力発電に支えられたブータンが活発に活動しており、クリーンな仮想通貨マイニング地としての地位を固めている。

マイニング活動は、廃止されたエデュケーション・シティ・プロジェクト(Education City project)跡地の敷地内で最大規模なものを含む、複数の場所で開始されている。マイニング活動のタイムラインは、アーカム者によってオンチェーンデータと相互検証でき、衛星画像にはマイニングインフラの開発が記録されている。