ドージコインは本当にインフレと戦えるのか
ドージコイン(Dogecoin/DOGE)が仮想通貨コミュニティに熱意をもたらすと主張する人もいるが、Rippleのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)は、仮想通貨市場に適していない可能性があると述べた事が分かった。
CNBCより動画引用
ガーリングハウスCEOは、11月23日(火曜日)に開催された「フィンテック・アブダビ2021(Fintech Abu Dhabi 2021)」イベントで、CNBCがモデレートしたパネルディスカッションの場にて、ミームコインについての考えを発表。より広範な仮想通貨市場について議論している間、同CEOはインフレの上昇がセクター全体に「追い風」を生み出していると述べた。
2021年11月初め、労働省は10月の年間インフレ率を6.2%と報告。その後まもなく、ビットコイン(Bitcoin/BTC)価格は史上最高の6万9000ドルに急上昇した。とは言うものの、同CEOは、ドージコインが独自の価値提案のためにこのフレームワークをどれだけうまく使用できるかについて疑問を呈し、次のように語った。
私は実際には、ドージコインが仮想通貨市場に適しているとは少し物議をかもしていると思いますが、確信していません。
ドージコインはビットコインのような固定供給を持っていない
作成者によると、ドージコインは2013年に発売され、数時間で開発された。
人気のあるインターネットミームに基づいて完全にジョークとして作成されたが、CoinMarketCapの調べによると、現在DOGEは、1DOGE=25円前後で推移しており、前日同時刻比-2.86%、1週間で-7.74%、時価総額は3兆3,188億円を超え、時価総額ランキングで10位となっている。もう1つの犬ベースのミームトークンであるシバイヌ(SHIBA INU/SHIB)も、ドージの成功を利用してトップランクに入っており、1SHIB=0.004682円、前日同時刻比+0.09%、1週間で-15.28%となっており、時価総額は2兆5,613億円を超え、時価総額ランキング12位となっている。DOGEおよびSHIB両コインの人気は、主にイーロン・マスク(Elon Musk)氏のツイートによって支えられていると言え、ガーリングハウスCEOは次のように語っている。
ドージコインにはインフレのダイナミクス自体があり、それを保持することを躊躇します。確かに、ドージコインは実際にはビットコインのように固定供給を持っておらず、インフレヘッジ資産としての長期使用については弱い議論をしています。