日本銀行がCBDCパイロットテストの予定を発表
2年間の試験の後、日本はついにCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)の第一段階の準備が整い、4月に試験的に展開される予定であることが発表された。
日本や世界の中央銀行がCBDCへの移行を開始するなか、国民に選択肢を提供するためにビットコイン(Bitcoin/BTC)の必要性ははるかに高まっている。CoinDeskの報道によると、日本銀行(※以下、日銀と表記)は、この段階を実験的と呼んでおり、この流れで内田伸一常務は最近の銀行会議で次のように述べている。
パイロットプログラムの目的は2つあり、1つは技術的な実現可能性を検証すること。そして2つ目は、社会実装の可能性がある場合にCBDCエコシステムを設計するために技術や運用面で民間企業のスキルや見識を活用することです。
CBDCに懐疑的な見方も
100カ国以上の中央銀行が独自のCBDCを開発中であり、社会実装の可能性のある事象をはるかに超え、CBDCは間違いなく世界人口の大多数に与えられると推測されている。
多くの国が踏襲(とうしゅう)していると思われる路線は、CBDCは仮想通貨のようになるだけで、より安全かつ合法的で、中央銀行に経済に対するより大きな支配力を与えると期待されている。しかし、大多数の人々は、CBDCが本当は何を意味するのか分かっておらず、CBDCはプログラム可能で、国民に特定の方法で通貨を使うように強制するために使える。また、中国が実施しているように、市民の行動を非難したり報酬を与えたりするために、社会的信用システムを組み込め、模範的な市民として行動していれば、何も恐れることはないと言う人も多いかもしれない。
一方で、最近カナダで起きたトラック運転手の抗議デモは、政府が支配を維持するためにどこまでやるかを示す優れた例であり、市民の銀行口座が政府によって凍結。そのためCBDCが開発されたとしても、市民が自分のお金を守れず、中央集権的な支配から逃れられないとの声もある。
ほとんどのCBDC反対者は、ただ反対したいから、あるいは困難だから反対を表明しているのではなく、正義のために行っているとも言える。特に、権威主義は西洋社会で復活しており、人々は生活に追われているため、まだそれに気づいておらず、CBDCは、別の執行手段となることで、この権威主義に力を与えかねないと危惧されている。それゆえにビットコインのような仮想通貨はは、この権威主義の檻の外にあり、今日それを持つことは、将来の選択肢を増やすことにつながるだろう