FTXジャパンが顧客資産の引き出し再開を発表
窮地に立たされている仮想通貨取引所FTXの日本部門であるFTXジャパンは、公式ブログを通じ、顧客資金の引き出し処理を再開すると発表した事が分かった。
FTXの元最高経営責任者であるサム・バンクマン‐フリード(Sam Bankman-Fried)氏に対する申し立てが平準化された事から、問題を抱えた同仮想通貨取引所は論争とスキャンダルに悩まされている。しかし、NEXTMONEYの特集記事「破産のFTXグループのFTXジャパンとFTXヨーロッパの入札期限を公開」で報じたように、FTXジャパンはFTXと顧客資金を分離。FTXジャパンと呼ばれるFTXの日本部門は、11月8日にサービスが終了した後、顧客資金の引き出しを受け入れると発表している。
2月から出金再開
2月20日(月曜日)、同社から送信された通知によると、FTXジャパンは法定通貨と仮想通貨の引き出しサービスの提供を2月21日午後12時から再開するとのこと。
同発表は、日本の法律の下で資産がより大きなFTX取引所から分離されたときに、取引所が12月に行ったコミットメントを果たすとしており、公式発表の中でFTXジャパンは次のように語っている。
対象のお客様全員に、お手続きの詳細をメールでお送りしております。手続きが完了していない場合は、メールの指示に従って手続きを完了してください。
また、FTXジャパンは、クライアントからの大量のリクエストのため、出金プロセスの完了に時間がかかる場合があることにも言及。12月下旬にFTX子会社が発表したように、顧客は、FTXが2022年2月に買収した日本の決済サービスの下で認可された仮想通貨取引所Liquid Japanの口座を通じてのみ資金を引き出せる。引き出しを続行するには、FTX Japanアカウントに資金がある顧客は、資金残高を確認し、Liquid Japanアカウントに送金しなければならない。その際、Liquid Japanアカウントを保有していない顧客は、資産譲渡の前にアカウントを開設する必要がある。
FTXジャパンはベータテストをすでに完了
引き出しの許可を開始する手順の一環としてFTXジャパンは、ユーザーに口座残高を確認するよう求めるメッセージを送信している。
これは、一般向けの引き出し操作を開始する前の、取引所のベータ テストの一環として行われており、報告によると、同取引所の最高執行責任者であるセス・メラメド(Seth Melamed)氏は、ユーザーはFTXによって管理されているLiquid Globalプラットフォームのアカウントに資産を移動でき、引き出しは「すぐに」始まると述べている。