昨夜仮想通貨取引所のザイフ(Zaif)が公式Twitterにて更新した投稿によれば、現在ザイフではサーバーの障害によりBTC(ビットコイン)とMONA(モナコイン)及び、BCH(ビットコインキャッシュ)の入出金が停止中であるという。
【続報】現在、BTCとMONAに加え、BCHの入出金がサーバ障害により停止しております。復旧に向け調査中です。入出金をお控えいただけますようよろしくお願いいたします。
またZaifPaymentによる決済も停止しております。ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) September 17, 2018
仮想通貨取引所ザイフは2015年に創業し、大阪に本拠を置くテックビューロ株式会社が運営している。
ザイフでは過去にも不具合等が起こっており、今年一月にはザイフ利用者がAPIキーを不正利用され、不正取引及び、不正出金が行われたと明かしている。この利用者は警察にも相談したが、警察でさえもザイフと連絡が取れなかったため郵送でザイフ側に連絡を取るという手段に至っている。
今年二月にはザイフの簡単売買というサービスにおいてシステムの不具合が発生し、BTC及び、MONAが0円で購入可能となり、ユーザーの1人は21億BTC購入でき、20億BTCに関しては売り注文を受付け、板状法に実際に乗ってしまうと維持隊に発展している。2100万BTCというBTCの発行枚数を大幅に越えた数量で注文されたにもかかわらず、ザイフのシステムは処理を続行したのである。しかしこの売り注文は制約されず、すぐにキャンセルされたため幸いにも、実害の発生には至らなかった。
またザイフでは以前、先物取り引きの提供を行っていたが、ザイフ側のサーバーの遅れにより先物取引の強制ロスカットが連続して起きるという不具合も発生しておりており、この結果BTCの価格が110万円から60万円まで暴落するという事態を引き起こしました。この不祥事の結果、ザイフでの先物取り引きの提供は終了する事となった。
上記以外にも様々なトラブルや不具合があったザイフに対し、今年3月「業務改善命令」が出される事となった。この業務改善命令はザイフが、データベースに大きな欠陥があるにも関わらずサービス提供を行い、不適切なサポート対応を続けた事や、様々なトラブルや不具合に対しての情報開示の無さ、ユーザーに対する対応の悪化が原因となり発出される事となった。ザイフに対しては、実効性のあるシステムリスク管理態勢の構築及び、適切な顧客対応を行う為の態勢構築が求められ、ザイフは「今後の取り組みについて改善する。」とコメントしている。
今回の入出金停止に関しザイフでは復旧に向け調査中としているが、Twitter上の続報によればザイフは既にユーザーの資産の安全を確認しており、復旧については1〜2営業日で完了する予定であるとしている。一刻も早いサーバの復旧が望まれている。
【仮想通貨入出金障害の続報】
現在BTC,MONA,BCHの入出金を一時停止しております。引き続き障害対応中ですが、お客様の資産の安全を確認いたしましたことをご報告いたします。復旧については1~2営業日中に完了する予定です。ご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) September 18, 2018