AntPoolが中国本土からのIPアクセスを禁止へ
ビットコイン(Bitcoin)マイニングプールAntPoolは、10月15日(金曜日)、中国本土からのIPアクセスを停止すると発表した。
AntPoolは、仮想通貨マイニング活動に関する中国政府の規制に準拠するための措置だと述べており、「ストックプロジェクトの秩序ある撤退を加速する」ことを促進するため、KYC(顧客確認)検証システムを導入することも併せて発表した。
AntPoolによると、グローバルに登録されたユーザー認証は、ユーザーが地域の法律や規制を遵守するのに役立つとのこと。マイニングプールのソースの分析を手掛けるBTC.comによると、AntPoolは現在、リアルタイムハッシュレートの点で世界で2番目に大きいビットコインマイニングプールである。
AntPoolとBitmain
2021年5月の初めにAntPoolは、北京に拠点を置くビットコインマイニングリグメーカーのBitmainからの売却に成功した。
AntPoolは、新しい経営陣と株主のリーダーシップの下、シンガポールに設立し、経営陣らも移転している。同社は中国の仮想通貨マイニングの取り締まりを考慮して、中国本土での事業展開を避け、国外サービス提供に事業の重心を置き換えている。
一方のBitmainは、中国の規制当局をなだめるための措置も講じており、NEXTMONEYの特集記事「Bitmainがついに中国本土へのビットコインマイニングマシンの出荷停止」で報じたように、本土のクライアントへのマイニングマシンの提供を停止。前日の投稿で、同社は、別の計画で影響を受けた人々に連絡すると述べている。
AntPoolと中国
仮想通貨の取り締まりにもかかわらず、中国当局はブロックチェーン技術に力を注いでいる。
彼らの野心は、中国が2025年までに世界で最も先進的なブロックチェーンパワーになることで、ブロックチェーンをコア産業に統合することでこれを実現したいと考えている。中国本土へのサービスを奪われたAntPoolは、「独自の使命としての呼びかけ」をし、定められた目標は、ブロックチェーン技術と産業革新の国内開発における業界リーダーになることだと語っている。同社AntPoolは、ポリシー、法律、規制で許可されている範囲で、中国のブロックチェーン学生に技術交換施設を提供すると述べました。