Rippleが英国のCBDC開発促進に焦点を当てたデジタルポンド財団に参加

Rippleがデジタルポンド財団に加入

Rippleが、英国通貨のデジタル化において大きな役割を果たすデジタルポンド財団の開発と実装に向けて取り組んでいる非営利団体に参加することが発表された。

10月14日(木曜日)にされた発表によると、Rippleは創設メンバーとしてデジタルポンド財団(Digital Pound Foundation)に参加した。この動きは、CBDCプロジェクトのサポートに焦点を当てた中央銀行の関与に対するRippleのコミットメントを示している。ブロックチェーン会社は、英国が仮想通貨業界のイノベーションを強化する方法をリードしており、デジタルポンドの作成はその作業の賢明な余波であるという意見を抱いている。

Rippleのポリシー責任者であるスーザン・フリードマン(Susan Friedman)氏は、Digital PoundFoundationの取締役会で代表を務めるとのこと。同氏は、英国がRippleとデジタルポンド財団のパートナーシップを通じてより包括的な金融システムを実現するという目標を追求していると明かし、卯木のように語っている。

私たちは、Digital Pound Foundationと提携して、デジタルポンドの設計と実装をサポートできることをうれしく思います。財団は、より包括的で持続可能な金融システムを構築するという英国の目標を前進させるのに役立ちます。


CBDC発行に力を注ぐデジタルポンドプロジェクトチーム

CBDCは、ビットコインや他の仮想通貨と同じように、ブロックチェーン上に構築された通貨だが、中央銀行によって発行された「公」の法定通貨デジタルバージョンだ。

デジタルポンドは、選択されたメンバーのみが利用でき、Rippleは声明のなかで、現時点では、世界中の中央銀行の約80%がすでにCBDCを検討していると述べている。中国はCBDCの作成に単独で取り組み、これまで世界を2歩も3歩もリードしてきた。Digital Pound Foundationは、英国が「新興のグローバルデジタルランドスケープでの地位を維持する」のを支援するために、さまざまな関係者のグループを結集し、通貨発行までの下地作りに懸命になっている。

中央銀行デジタル通貨向けリップルのプライベートブロックチェーン

Rippleは中央銀行のCBDCの目標を支援することに熱心に取り組んできた。

2021年の3月、Rippleは中央銀行にデジタル通貨を発行するための安全で柔軟な手段を提供することを目的としたソリューション、CBDCプライベートLedgerを発表。このソリューションは、XRP Ledger(XRPL)と同じブロックチェーンテクノロジーに基づいており、RippleNet(ILP)などの他のRippleテクノロジーも使用しているものである。2020年5月、Rippleのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)と他の3人の担当者は、ブラジル中央銀行(Banco Central do Brasil)と「制度上の問題」について非公開の会合を開催している。

ごく最近、Rippleは、NEXTMONEYの特集記事「リップルがブータン中央銀行と提携でCBDC中央銀行デジタル通貨トライアル開始へ」で報じたように、ブータンの中央銀行であるRMA(Royal Monetary Authority=ブータン王立財政庁)との提携を発表した。RMAは、RippleのCBDCソリューションを利用し、同国法定通貨のデジタル版を段階的に試用するという。同中央銀行は、国際送金を強化するとともに、2023年までに国の金融包摂努力を85%拡大することを望んでいる。

リップルがブータン中央銀行と提携でCBDC中央銀行デジタル通貨トライアル開始へ

2021.09.23