TetherがTronで中国人民元CNHTをローンチ
時価総額最大のステーブルコイン発行者であるテザー(Tether)は、オフショア中国元(CNHT)をトロン(Tron)ネットワークに追加した事が公式ブログを通じて発表された。
12月6日(火曜日)、ステーブルコインの発行者であるTetherは、オフショアの中国人民元CNHTがTronブロックチェーンで利用可能になることを明らかにした。トロンブロックチェーンのトランスポートレイヤーを使用することで、ビットフィネックス(Bitfinex)は、ローンチ時にユーザーが新しい中国人民元ステーブルコインCNHTを入出金できる初の取引所になる。
CNHTは2019年に設立され、オフショア中国元CNHにリンクされている。Tronからの CNHTデビューにより、当初はイーサリアム(Ethereum)ネットワークでERC-20トークンとしてのみ利用可能だったCNHTを取得、取引、保持できる2番目のブロックチェーンとなった。今回の発表に際してTetherのパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)CTO(最高技術責任者)は、CNHTをTronエコシステムにもたらすことに興奮を表明し、次のように語っている。
仮想通貨市場が大きな混乱に見舞われている今、最善の方法は構築を続けることだと考えています。テザーではいつも通りのビジネスであり、私たちの継続的な成長と拡大が、他の人たちも同様に前進し続けるよう刺激することを願っています。
時の試練に耐えてきたTether
Tetherはここ数年、厳しい批判の的となっており、同社は仮想通貨市場に影響を与えるためにステーブルコインを発行したとして非難されてきた。
しかし最近、Tetherの共同創設者であるリーブ・コリンズ(Reeve Collins)氏はこれらの主張に反論し、Tetherは準備金を維持していると述べたうえで、次のように語っている。
私は2015年末に会社を売却しましたが、原則は引き続き機能しており、私の意見では、業界で最高のリスク軽減戦術とともに、彼らの能力を最大限に発揮しています。それは時の試練に耐えてきました。