ブルーオリジン社が宇宙旅行費の支払いに仮想通貨決済を導入
アマゾン(Amazon)の創業者ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏によって設立された航空宇宙企業Buru- Origin(ブルーオリジン)は2025年8月11日(月曜日)、同社の再使用型ロケットNew Shepard rocket(ニューシェパードロケット)の商業飛行で仮想通貨とステーブルコインの決済を導入すると発表した。
Blue Originは、Shift4を介した宇宙飛行の費用としてビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ソラナ(Solana/SOL)、テザー(Tether/USDT)、USDコイン(USDCoin/USDC)の受け入れを発表。同社が仮想通貨決済を導入したことで、仮想通貨業界における同社の影響力が拡大する可能性があることから、業界内外から関心が寄せられている。
トロン(Tron)の創業者ジャスティン・サン(Justin Sun)氏が先日、ニューシェパード計画の一環として、14回目の有人宇宙飛行を中国最年少の商業宇宙飛行士として搭乗している。
高まるデジタル決済オプションに対する消費者需要
今回の動きは、簡単かつ安全なデジタル決済オプションに対する消費者の高まる需要にも対応することを目的としている。
Shift4のテイラー・ラウバー(Taylor Lauber)CEO(最高経営責任者)は声明の中で、Blue Originとの提携は、取引の簡素化を目指す同社の使命の一環であると述べたうえで、次のように語っている。
地球を超えてそのビジョンを広げることができ、大変嬉しく思います。この提携により、宇宙旅行者は仮想通貨を含む好みの決済方法でシームレスな手続きでフライトを予約できるようになります。
単なる宣伝なのか
宇宙旅行は仮想通貨業界の人々を魅了し、仮想通貨企業は宇宙通信研究に貢献。複数の企業がトークンセールで衛星開発に資金を提供しているが、これは真のユースケースというよりは、単なる宣伝として捉える向きもある。
Blue Originのフライトは約2,800万ドル(約41.5億円)の費用がかかり、TradFI(金融サービス機関)は取引を可能な限り便利にするための方法を数多く持っていまる。そのため、ブロックチェーンベースの決済ソリューションは、必ずしも旅行者の利便性を大幅に向上させるわけではない。宣伝活動と捉えたとしても、非常に注目に値する。Blue Originのおかげで、ビットコインやその他の仮想通貨は、この繋がりを強調する機会を得る大きなチャンスなのかもしれない。