Hut8とトランプ家が提携でビットコインマイニング大手「American Bitcoin」設立へ
ビットコインマイニング企業のHut8が、トランプ元大統領の息子たちが関与する企業と提携し、新会社「American Bitcoin」の設立を2025年3月末に発表した。
エリック・トランプ(Eric Trump)氏とドナルド・トランプJr.(Donald Trump Jr.)氏が主導するこのプロジェクトは、世界最大かつ最も効率的なビットコインマイニング企業の創出を目指すもので、長期的なビットコイン備蓄に加え、エネルギー効率やスケーラビリティの最適化も視野に入れている。
トランプ家が仕掛ける“アメリカ的”マイニング構想
今回の提携により、トランプ家の仮想通貨業界への関与が一層深まった。
トランプ兄弟は「真にアメリカ的なビットコインマイニング企業」を築くという理念を掲げ、保守派の価値観に基づいた経営を打ち出している。Hut8は新会社の株式の80%を保有し、マイニング運営の主導権を持つ。同社は、コスト効率や信頼性の面でも業界優位性を確保できる体制を整えており、米国展開の加速においてトランプ家との協業は地政学的にも好材料とされている。
一方、トランプ家が支援するAmerican Data Centersは20%を保有し、共同出資による戦略的パートナーシップを形成している。経営体制には、エリック・トランプ氏がCSO(最高戦略責任者)、マイク・ホー(Mike Ho)氏が会長(エグゼクティブ・チェアマン)、マット・プルサック(Matt Prusak)氏がCEO(最高経営責任者)として参画予定で、エリック氏は次のようにコメントしている。
Hut 8との提携は非常に光栄であり、ビットコインや分散型金融への信念を共有できることに誇りを感じている。
インフラから思想まで、Hut8が担う基盤構築
Hut 8は、エネルギーおよびデジタルインフラ企業としての立場を活かし、American Bitcoinに対するインフラ運用と支援を一手に担う。
将来的にはIPO(株式公開)も視野に入れており、資本調達を通じた事業拡大を目指す構えだ。一部報道では、この取り組みが単なる商業的戦略にとどまらず、アメリカのビットコインマイニング市場におけるリーダーシップの確立を目指しているとも伝えられている。
また、トランプ兄弟の関与によって、保守系投資家層からの支持が集まりやすくなるという見方もある。
この動きは、仮想通貨マイニング業界における再編の一端を担うものといえる。米国を中心にマイニング拠点の増加や再生可能エネルギーとの連携が進む中、企業の成長戦略において政治や著名人の存在が無視できない要素となっている。トランプ家の参入は、規制や政策形成にも間接的な影響を及ぼす可能性があり、今後の仮想通貨業界全体にとっても注視すべき重要なトピックとなりそうだ。