ヘスター・パース氏は規制が明確でないため詐欺行為が蔓延すると警告

へスター・パース氏が規制の明確さについて語る

SEC(米国証券取引委員会)のヘスター・パース(Hester Peirce)委員は、規制の明確さと革新の必要性を強調し、仮想通貨に対する規制が不十分のため、詐欺行為が蔓延することになったとCNBCとの対談で語った。

CNBC Television「SEC commissioner Hester Peirce talks about how the agency should be regulating crypto(日本語訳:SEC委員ヘスター・パース氏、SECが仮想通貨をどのように規制すべきかについて語る)2/29/24」より動画引用

※動画へ全編英語で放映されており、日本語訳が必要な場合は、画面右下に表示されている「字幕」アイコンをクリック。次に、右隣に表示されている「設定」アイコンをクリックし、表示されたメニューの中から、「字幕」⇒「自動翻訳」⇒「日本語」の順に設定することで大まかな日本語訳が表示されます。

同氏は、仮想通貨業界でイノベーションと責任ある実験を繁栄させることの重要性を強調し、健全な発展と長期的な成功には有利な規制環境が不可欠であると主張。デジタル資産の規制におけるSECの役割について議会にもっと明確にするよう求め、議員からの明確な指針が、より構造化された規制の枠組みを促進するため、従来の証券とデジタル商品の境界線を定義するのに役立つだろうと語っている。

イノベーション促進に効果的な規制の重要性を強調

同氏は、シンシア・ルミス(Cynthia Lummis)共和党議員やカーステン・ギリブランド(Kirsten Gillibrand)民主党議員といった仮想通貨推進派の上院議員による、イノベーションを促進する規制間のバランスをとることを目的とした、仮想通貨業界に包括的な規制枠組みを導入する取り組みについても言及している。

市場参加者にとって切望されているのは明確である。パース氏は、仮想通貨の規制におけるSECの役割の進化する性質にも言及しており、SECが業界の変化に適応し、新たな課題に対処するより強固な規制枠組みに向けて取り組む必要性を強調した。同氏の洞察は、仮想通貨の将来を形成し、投資家保護と急速に進化するセクターにおけるイノベーション促進のバランスを取る上で効果的な規制の重要性を改めて強調している。