フェイスブックがCOVID-19、仮想通貨の詐欺を促進するソフトウェア開発者を訴える

フェイスブックがCOVID-19、仮想通貨の詐欺を促進するソフトウェア開発者を訴える

大手SNSサービスであるフェイスブック(Facebook)は、詐欺的な広告を支援してたとしてBasant Gajjar社に対し、訴訟を起こしたと公表した。

Basant Gajjarは「Leadcloak」という、広告レビューシステムを回避するよう設計されたクローキングソフトフェアやサービスを提供することで、フェイスブックの利用規約に違反し最終的にフェイスブックやインスタグラムに偽の広告を掲載していたという。またフェイスブックは、LeadCloakのソフトウェアがグーグルやワードプレス、ショッピファイなど多くのテクノロジー企業をターゲットにしていると指摘している。

クローキングは、広告にリンクされたコンテンツを検索エンジンとユーザーそれぞれ別に表示させることをいい、過去にSEOの一環として行われていた。これを使うことで、例えば広告のシステム上にはセーターなど無害な製品が表示されるが、クリックしてみると全く別のページが表示されてしまいます。ユーザーの想像と異なるページに移動してしまうとしてグーグルはクローキングを違反とし、フェイスブックも2017年頃から禁止している。

またクローキングは、多くの場合怪しいコンテンツやポルノなど許可されていない偽のサービスを宣伝していることが多く、今回も新型コロナウイルスや仮想通貨に関しての宣伝があったとのこと。

「このケースにおいてLeadcloakのソフトウェアは、COVID-19、仮想通貨、医薬品、ダイエット薬、偽のニュースページに関連した詐欺サイトを隠すために使用されました。これらの隠蔽されたウェブサイトの中には、有名人の画像も含まれていました。」

フェイスブックはこれらの事態を鑑みて、Leadcloakのソフトウェエアを使用したと判断したアカウントに対し、フェイスブックやインスタグラムのアカウント無効など強制措置を講じると、訴訟担当のジェシカ・ロメロ氏は語っている。またロメロ氏は、Leadcloakの顧客を特定し、それらに対し追加の執行措置も講じる取り組みをすると述べている。