UberCEOがビットコイン決済について前向きに検討

Uberがビットコイン決済を検討

配車サービスアプリUberのダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)CEO(最高経営責任者)が、最終的に決済手段としてビットコイン(Bitcoin/BTC)を受け入れる考えを示していることが明らかになった。

コスロシャヒCEOは、いつ頃から仮想通貨を支払い方法として受け入れ始めるべきかどうかについて、常に話し合っていると述べたほか、ブルームバーグの記者から、今後数年間の支払いとして仮想通貨を受け入れるかどうかという質問に対して、それは可能であると答えている。

米国の他企業と同様にUberは、コロナパンデミックの影響により損失を被っており、過去24時間で株価の約6%を失っており、ビットコインまたは他の仮想通貨での支払いを採用することで改善したい狙いがあるとみられている。また、ビットコインを受け入れることで、ドライブの支払い上限をすべて解除でき、同社の人気が大幅に高まり、株式の価値が高まる可能性があるとのこと。実際、大手企業では取引中の仮想通貨の受け入れが加速しており、Microsoftは、2014年にオンラインストアでの支払い方法としてビットコインの受け入れを開始している。

さらに、ビットコイン、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)、その他の仮想通貨の支持者として知られるイーロン・マスク(Elon Musk)氏は2022年1月、Teslaのオンラインストアで一部の商品をDOGEによる支払い受け入れを開始している。

仮想通貨ボラティリティと環境への影響を懸念

コスロシャヒCEOは、膨大な量の電力を必要とする仮想通貨マイニングの環境への影響と、デジタル資産を含む交換のための高額なコストを指摘している。

これは、一部の仮想通貨でトランザクション手数料が近年、高止まりしていることや、仮想通貨マイニングが電力を浪費し、環境に悪影響を与えていると批判されている面を指摘したと考えられる。批評家の中には、デジタル資産を支払い方法として検討する際に、仮想通貨としてのボラティリティ(仮想通貨価格の変動差)について考える必要があると述べている。実際、CoinMarketCapを見てみると、2022年2月15日14時の時点でのビットコイン価格は、1BTC=500万円を超えており、2月1日付の価格と比較すると、80万円程上昇している。しかし、過去最高価格をはじき出した2021年11月と比較すると、270万円程値下がりしており、いかにボラティリティが大きいかが見て取れる。

ビットコインやその他の仮想通貨は、近年広く採用されているが、ボラティリティが大きいことは支払い手段には不向きであると考えられており、企業の中にはビットコインのボラティリティの大きさを懸念している。一方で、Uberの共同創設者であるギャレット・キャンプ(Garrett Camp)氏はここ数年、a16z(Andreessen Horowitz=アンドリーセン・ホロウィッツ)やCoinbase Venturesなどが出資するフィンテックサービスのエコに携わっている。