NEMのブロックチェーン技術を普及促進するために設立された 非営利組織であるNEM JAPAN(ネム・ジャパン)。現在世界中でも、同じようにNEMの普及、支援をする活動が行われている。ネム・ジャパンもそのうちの一つであり、ブロックチェーン技術の支援や教育の促進を目標としている。
ネム・ジャパンは今年の11月28日付けで一般社団法人として登記が完了し正式に活動を開始したばかりである。そんな中、ネム・ジャパンは今月4日に大阪府東大阪市にキャンパスを置く近畿大学と協力することを発表した。
ネム・ジャパンは近畿大学と手を取り合いブロックチェーン技術に精通した人材を育てることを目標としている。その先駆けとして今月の19日に近畿大学と共同でブロックチェーン101というイベントを開催し、ブロックチェーン技術を利用している企業や技術者を招待し、優秀な人材を教育する一貫としてイベントの運営を行って行くようである。また、当日にはスポーツとブロックチェーン技術を組み合わせた新しいスポーツのあり方を提唱しているEngate(エンゲート)株式会社の代表取締役城戸幸一郎氏を招きスポーツとブロックチェーンをテーマにしたトークイベントも開催される予定である。
城戸幸一郎氏が代表取締役を務めるエンゲートは、スポーツクラブや選手たちにファンの人々が直接投げ銭という形で支援を行うことが出来るコミュニティを構築しており、このプラットフォームにはブロックチェーン技術が取り入れられている。
ファンから送られた投げ銭はチームの運営や選手を支える資金として使用され、それらの取引記録は改ざんされる心配のないブロックチェーン上に記録されるという。
エンゲート株式会社が提供するサービスには、バスケットボールやサッカー、女子プロレス、フットサルなど様々なジャンルのスポーツチームが参加している。東京オリンピックが2020年に開催されることを受けエンゲート株式会社のサービスは日本のスポーツ界をより一層加熱させることになるだろう。
近畿大学では、以前にも仮想通貨を取り入れた謎解きイベントなども開催されており、そのイベントで獲得したオリジナルの仮想通貨は景品と交換することができたという。また、ブロックチェーン技術を使いトークンエコノミーを構築することで良質な政治コミュニティを作ることを目的としているPoliPoliのトークイベントを開催するなど仮想通貨やブロックチェーンに積極的な姿勢を見せている。
この度の発表で、ネム・ジャパンと近畿大学が手を取り合うことにより、日本が世界から遅れをとってしまっているブロックチェーン技術の認識拡大や、技術者の育成、企業支援などの促進に繋がることを期待いていきたい。ネム・ジャパンの今後の活動における第一歩として、近畿大学との協力は非常に意味のあるものであると言えるだろう。また、他のブロックチェーン技術に関心のある大学でも今回のネム・ジャパンと近畿大学の協力のような活動が連鎖していくことにより、よりブロックチェーンに寛容な日本を作っていくことができるだろう。