Mt. Gox(マウントゴックス)元CEOが仮想通貨取引所を立ち上げへ
Mt. Gox(マウントゴックス)の元CEO(最高経営責任者)であるマーク・カルプレス(Mark Karpeles)氏は、9月にEllipxと呼ばれる新しい仮想通貨取引所を立ち上げる予定である事がわかった。
NEWS: Former Mt. Gox CEO Mark Karpeles to launch new crypto exchange, EllipX, in Europe this month, with a focus on transparency and user-friendliness. pic.twitter.com/FGbBarIXVq
— CoinGecko (@coingecko) September 4, 2024
マウントゴックス元CEOのマーク・カルプレス氏が、透明性と使いやすさを重視した新しい暗号通貨取引所EllipXを今月ヨーロッパで立ち上げる。
同氏によって9月に立ち上げられるEllipX(エリップX)は、ポーランドに拠点を置き、仮想通貨のみを扱うプラットフォームとしてスタートし、銀行業務や法定通貨サービスに拡大する予定だ。同取引所は、EU(欧州連合)のMiCA規制に準拠し、透明性を確保するために定期的に第三者監査を受ける事があきらかになっている。Mt. Goxの元ユーザーは、過去に発行されたNFTにリンクされたEllipXの手数料を50%割引で受けられ、過去の不満解消することを目指し、EUのユーザーにサービスを提供し、その後グローバル展開を目指していくとのことだ。
EU規制への準拠
EllipXは、仮想通貨取引のセキュリティと透明性を重視する欧州連合のMiCA(仮想通貨市場規制)法に準拠していく事が明らかになっている。
これらの規則に準拠していることを確認するために、取引所は外部の機関による定期的な監査を受ける。さらに同取引所は、MiCA法を遵守することで、仮想通貨セクターの規制遵守の新たなベンチマークを確立したいと考えており、同氏がこれらの規則を遵守することは、急速に変化する市場で評判を確立しようとしている他のプラットフォームに大きな影響を与える可能性がある。
特に同取引所は、善意の印象的な表明として、元Mt. Goxユーザーに大幅な取引手数料の割引を提供。2014に発生したMt. Goxハッキング事件の影響を受けた個人は、手数料が少なくとも50%削減されるという。さらに、同氏はこの取り組みの一環として、以前の取引所の崩壊時に発生した損失を償おうとしており、割引は数年前にMt. Goxのユーザーに配布されたNFT(非代替性トークン)に関連する。しかし、影響を受けたユーザーの大半はまだそれを請求しておらず、同氏は、この補償措置の実施を通じて、仮想通貨コミュニティが関係と信頼を再構築することを期待している。