サムスンがソニーのブロックチェーンSoneium(ソニウム)開発チームを支援

サムスンがソニーのブロックチェーンSoneium開発チームを支援

韓国のテクノロジー大手のベンチャーキャピタル部門であるサムスンネクスト(Samsung Next)は、シンガポールに拠点を置くStartale Labs(スターテールラボ)への投資を通じて、ソニウムスパークプログラムへの参加を発表した。

サムスンネクストは最近、最近、L2(レイヤー2) Soneium開発でソニーと合弁会社を設立したWeb3企業Startale Labsに投資したことを発表。ソニー(SONY)と合弁会社を設立した事で今回の投資はすぐに大きな注目を集めたものの、ソニーとサムスンの株価は現在下落している。

サムスンネクストの投資家であるジョン・イム(John Yim)氏は、投資の詳細は明らかにしなかったものの、最新ブログで今回の動きについて次のように述べている。

Web3エコシステムの主要な課題を解決する最前線にいる。

Startale Labsは、2023年に渡辺創太氏により、アスターネットワーク(Astar Network)と連携し、その開発を支援する戦略的組織として設立されている。同社は独立したイニシアチブとして始まり、後にソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社との合弁会社を設立。Startale LabsとAstar Networkはどちらも、最近イーサリアム(Ethereum)L2ブロックチェーンであるSoneiumを立ち上げたソニーブロックチェーンソリューションラボのディレクターでもある渡辺創太氏によって設立されている。

Samsung Nextはクリエイターとイノベーターのコミュニティを育成

Soneiumはさまざまな有意義なユースケースを提供しながら、Web3をユーザーにとってよりアクセスしやすくすることが期待されている。

オプティミズム(Optimism/OP)スタックを使用して構築された楽観的なロールアップを活用し、StartaleのAstar zkEVMの基盤インフラストラクチャーを統合する。Soneiumは、チームあたり最大10万ドル(約1,440万円)の投資を提供することで、Web3開発者がブロックチェーン上でDApps(分散型アプリケーション)を構築するよう奨励することを目指した、Soneium Sparkと呼ばれるインキュベーションプログラムを発表した。

イム氏によると、Samsung Nextは、アイデアを部分的なソリューションに変えてWeb3セクターの長期的な成長を促進することを目標に、「先見の明のあるクリエイターとイノベーターのコミュニティを育成する」ためにインキュベーターに参加するとのこと。

サムスンは、サークル(Circle)、アルケミー(Alchemy)、チェーンリンク(Chainlink)、ザ・グラフ(The Graph)など、他のブロックチェーン業界のプレーヤーに加わり、Sony MusicやSony PicturesなどのSony子会社とともにインキュベーションプログラムに参加している。

2024年初めにStartale Labsは、Samsung NextとUnited Overseas Bank Venture Managementからの拡張シードファンディング ラウンドで350万ドル(約5億円)を調達。しかし、これが最新ブログで言及されている投資と同じものかどうかは不明だ。