イーサリアム共同設立者ヴィタリク氏が、Facebook仮想通貨Libraについて言及
2019年9月15日、イスラエルにて開催されたイーサリアム主催のサミット「Ethereal Summit」にて、同仮想通貨プロジェクトの共同設立者であるVitalik Buterin氏と、同じくイーサリアムの共同設立者兼ConsenSysのCEOであるJoseph Lubin氏が、次世代プラットフォーム「Ethereum 2.0」と共に、話題の渦中にあるFacebookの仮想通貨Libra(リブラ)について言及した。
仮想通貨Libraとは、大手SNSを運営するFacebookによって計画される仮想通貨プロジェクトであり、ホワイトペーパーを発表した際には、大手決済企業などを含む27の企業とパートナーシップを結び、決済通貨としてどのように機能するのかを明らかにしていた。
Ethereal Summitでの発言内容
ConsenSysのCEOであるJoseph Lubinと氏は、Facebookの仮想通貨Libraとの連携の可能性について、以下のように語っている。
「確かにいくつかの話がありました。実行可能なウォレット接続がある場合、イーサリアムとの相互運用性の可能性があります。しかし、私は(Libra)が分散型(金融システム)としてイーサリアムの実行可能な競争相手であるとは思わない。実際、私たちにとって優れたオンボーディングメカニズムになる可能性があります。」
そしてイーサリアム共同設立者Vitalik Buterin氏は、この話題について最初は沈黙していたようだが、Facebookの仮想通貨Libraについては肯定的であり、Facebookと連携する可能性について、以下のようにコメントしている。
「間違いなく、イーサリアムブロックチェーン上で実行されるLibraを検討している人々がいます。私たちが望むよりも分散化されたシステムに手を広げるべきだと思います。」
しかし以前、Vitalik Buterin氏はリブラについて「「Libraは、多くの国の政府よりも強力になるという意図しない結果をもたらす可能性がある」と、批判的なコメントを残しており、本当はどのような考えを持っているのか分からない状態だ。
リブラ協会への参加について
また、世界各国の大手企業や団体がリブラ協会とパートナーシップを結ぶことを計画しており、日本国内では仮想通貨交換業Coincheckを運営するマネックスグループが、リブラ協会への参加および、申請中であることを明らかにしている状況だ。
リブラ協会への参加条件は、様々な申請内容はあると考えられているが、発表されている情報は「参加金額1000万ドル」のみであり、イーサリアムはこの条件を簡単にクリアできるであろう。
しかし、ここまで成長している仮想通貨プロジェクト(イーサリアム)が、リブラ協会へと参加することについて、両者にどのようなメリットをもたらすのか、具体的な指摘や詳細は明らかになっていない。