Calibraトップ、「仮想通貨リブラのAML対策は、他の支払い通貨より優れている」
Facebookが主導するリブラプロジェクトについて、彼らはリブラのマネーロンダリング防止(AML)対策は他の決済ネットワークよりも優れていると主張しているようだ。
リブラプロジェクトについては既存の金融インフラに取って代わる決済システムを数多く明らかにしている一方で、プロジェクトは信頼と規制に関して疑問視されている現状がある。リブラの専用ウォレットであるカリブラの責任者であるDavid Marcusはこの議論に当たって、「世界中の何百万人もの人々の生活を大きく変えた意味のある革新は、常にひどい批判を受けている」と強調した。
彼はマネーロンダリングが実際に起こった場合について、デジタル通貨からデジタル通貨への資金移動は現物の資金よりも追跡しやすく、他の決済ネットワークよりもリブラの方が安全であると考えているようだ。また今年7月にフェイスブック社はプライバシー侵害があったとのことで米国の連邦取引委員会から賠償命令を受けるなど問題になっていた。それについてもDavid Marcusはフェイスブックとリブラの間には顧客データの分離が行われるため、個人のFacebookアカウント情報がリブラに関与することはないとしている。
さらにリブラのようなステーブルコインが国家の通貨の地位を脅かすのではないかとのして指摘に対しては、リブラでは信用創造を行うことはなく、1対1の完全な予備準備金であり脅威にはならないと説明した。リブラはKYCおよびAMLの要件が満たされている限り、どのウォレットでも利用できるように設計されており、競争力があるように設計されているが、広く人々の信頼を獲得するには時間がかかりそうだ。
[copy_btn]