FB仮想通貨リブラ、テストネットで「5万件を超えるトランザクション」を記録
2019年11月15日、今年9月17日にリセットされてから稼働しているテストネットのトランザクションが51,000を超えたことが、リブラ公式ブログで判明。ブログのタイトルには「5ヶ月で成長を続ける」と記されている。今年6月にリブラプロジェクトを発表して以降、数々の障壁にぶつかりながらも、着実に進捗していることを強く印象付けた。
ちなみにビットコイントランザクションは1時間平均約12,000件、リップルは約47,000件である。
このブログでは、開発者コミュニティが熱心に活動したおかげで、テストネット開始から7週間で34のプロジェクトが展開したことも明かされた。プロジェクト内容は、10のウォレット・11のブロックチェーンエクスプローラー・2つのIDE(統合開発環境)・1つのAPI・11のクライアントと発表。
プレメインネットへの拡大
ブログによれば、メインネットを立ち上げるまでにリブラネットワークの機能を実証し、世界中の開発者に早期アクセスを提供するための方法として、「プレメインネット」の使用を挙げている。プレメインネットにより、ソフトウェアエッジケースのテスト・トラブルシューティングなどの対応が迅速になるとされる。
プレメインネットの成功のカギはノードの数とされ、現在は7つのノード、Coinbase・Uber・BisonTrails・Iliad・Xapo・Anchorage・フェイスブックのCalibraが稼働している。他にも14のノードが処理中で、合計21のメンバーがノードを持っていることになる。将来的には100のノードをメインネットに展開する予定。道のりはかなり長い。
しかし広報担当のマイケル・エングル氏は「技術チームが居ないノードを実装する組織のため、Libra Coreが完成した2020年にサポートする戦略を立てている」と公式ブログでコメント。さらにリブラ協会は、インフラがネットワークにより多くの柔軟性を提供すると述べている。
「テストネットに続いて、リブラメインネットのローンチが成功することを願っている。プロジェクトを成功させるための方法として、デプロイ(配備)されたノードのうちいくつかが異なるパートナーによって管理されることが挙げられる。(中略)私たちの信念は、より多様なインフラこそがリブラネットワークにより多くの柔軟性を提供するということだ。」
先進国政府や法的な問題を抱えている物の、フェイスブックやリブラがメインネットのローンチを諦めることなく進めていることが伺える。