仮想通貨リブラのトップ、「ビットコインを支払い通貨として考えていない」
昨今、世界各国で話題となっているフェイスブックの仮想通貨Libra(リブラ)のプロジェクト責任者であるデービット・マーカス氏は、仮想通貨の代名詞であるビットコイン(BTC)について、「(ビットコインは)通貨だとは思わない」と発言したことをCNBCが報じた。
マーカス氏は、ビットコインは「デジタルゴールドである」と前置きした後、以下のようにビットコインの役割について、次のように述べている。この発言の背景には、同プロジェクトが開発している仮想通貨リブラの方が、決済通貨として「優れている」と考えているようだ。
「ビットコインはデジタルゴールドであるが、取引には良い通貨ではない。私はビットコインを通貨とは考えていません。それは実際、ボラティリティのため、大きな交換手段ではありません。」
仮想通貨リブラに対する懸念点
仮想通貨リブラは現時点で、米ドルやユーロ、円などの法定通貨の通貨バスケットに裏付けられる計画が明らかになっているが、各国の規制当局から様々な問題を指摘されている。最近では、欧州連合(EU)に加盟するフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダの5カ国は、仮想通貨リブラの発行を阻止することを目的として連携したことが報じられ、リブラへ脅威を感じているようだ。
さらに、仮想通貨リブラの決済通貨としての役割ついて、経済政策研究センター(CEPR)所長ベアトリス・ヴェダー・ディ・マウロ氏は、「リブラが規制当局によって承認されなくても、別のデジタル通貨(仮想通貨)が開発される可能性が高くなっている」と発言している。
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