リップル社の決済ネットワーク利用企業が「300社」を超える
2019年11月6日、RippleNetを利用する銀行・金融機関・決済プロバイダーなど顧客の数が300を超えたことをリップルが発表した。今回の発表では、On-Demand Liquidity(ODL)が商業化してから1年も経たないうちに2ダースの顧客と契約を結び、第1四半期末から10月末までにはODLのトランザクション数が7倍以上になったことも明かした。
リップル社CEOのガーリングハウス氏は「今年のリップルは、顧客やRippleNetの成長、ODLの登場と、最もパワーのある年だった。この勢いを来年も継続し、ODLを新しい市場に拡大することを楽しみにしたい」と述べた。
ODLの顧客
顧客にはMoneyGram・goLance・Viamericas・FlashFX・Interbank Peruなど。
goLanceのCEOは「多くの企業が自社の成長のために国内外の人材を採用するようになり、合わせてフリーランス市場も激的に成長した。goLanceではフリーランサーに対して即時に最小限の手数料で報酬を支払えるようにとリップルと提携した。(中略)送金コストを削減することで、その分をフリーランサーに還元することかできる」と述べた。
リップルと提携を結んだ企業のCEOは、ODLの感想について概ね「シンプルな送金方法」「即時決済」「コスト削減」と挙げている。
ODLとは
去年10月1日に開催された大型イベントSWELLではODLが発表され話題となった。新興市場における国際決済には、企業が事前資金口座を保持する必要があるが、ODLはその代替手段となる。XRPを使用すれば、24時間365日、わずか3秒で、2つの通貨をブリッジできる。即時決済のコストは40~60%削減可能とされる。
ODLの展開
ODLはまずメキシコとフィリピン、豪州でサービスを展開。近いうちにブラジルにも展開される。2020年にはAPAC(アジア太平洋・日本)・EMEA(欧州・中東・アフリカ)・LATAM(ラテンアメリカ・カリブ海地域)でも展開予定だ。
今年6月に世界大手送金会社MoneyGramがODL実装を発表したが、その2か月後には米国からメキシコへの送金を開始した。CEOは「MoneyGramの強みは、顧客が200を超える国と地域に送金できるグローバルな流動性と決済システムにある。リップルと提携することでこの強みをさらに改善し、数秒で決済できるようになった」と語っている。
[copy_btn]