CFTC議長、「FB仮想通貨リブラを“証券”として判断するのは早い」

CFTC議長、「FB仮想通貨リブラを“証券”として判断するのは早い」

米国証券先物取引委員会(CFTC)議長、ヒース・ターバット(Heath P. Tarbert)氏は、火曜日に行われたCMEグループのグローバルファイナンシャルリーダーシプ会議で仮想通貨やブロックチェーン技術に関するアメリカの規制スタンスや各国の立場について、「Facebookのリブラが“証券”として判断しかねる」という意見を示した。

ターバット氏は、CFTCがコモディティーと認めたビットコインについて、10年前から存在し十分に理解されている観点から、セキュリティーとしてでなく、商品として分類することができる。一方「リブラは開発途中で、答えのない問いが多くあり、そのためビットコインとは非常に異なる製品である」と述べた。

CFTCがリブラに対してどのような判断を行うかは、リブラが何の法定通貨を裏付けにするかが決まるまで待つ必要があるだろう。リブラが、これまでに行われた規制上の批判を乗り越えることができれば、来年の中旬もしくは下旬頃にこの判断が下されるだろう。

これに対し、リブラの共同創業者であるデービッド・マーカス氏は、仮想通貨がまだ開発段階であるにも関わらず、証券かどうかの判断を下すのは時期尚早だと強調し、最終的には異なる法定通貨に固定された別々のステーブルコインに分割される可能性があると述べている。

フィンテック規制には多くの原則が必要であり、規制ではない

ターバット氏は、より原則に基づいたアプローチをすることで、企業の行動をあらゆる側面を支持しようとする大量の規制を減らすことに役立つとFortuneの記事で述べている。

企業は、これらの原則基準を満たすための効率的な方法を見つける責任がありますが、このようなアプローチを採用することで、てこのロジー部門の柔軟性が高まり、技術と市場の変化に迅速に対応することができるようになる、と語る。ターバット氏が、リブラに対してどのような意見を示し、CFTCがどのような判断を下すのか、今後注目していく必要があるだろう。