仮想通貨リブラの恩恵!?フェイスブック、60億ドルの利益を計上|アクティブユーザーは24.5億に増加

仮想通貨リブラの恩恵!?フェイスブック、60億ドルの利益を計上|アクティブユーザーは24.5億に増加

2019年10月30日、フェイスブックの第3四半期決算を発表。純利益が約60億ドル(約6,600億円)になったことが判明した。前年同期比で19%増加。純利益は前年同期比で、2019年第1四半期が51%減少で第2四半期が49%減少と、2期連続して減少していたため、リブラ効果が大きかったと推測できる。ちなみに、2018年第1四半期の純利益は約68億ドル、2019年第1四半期の純利益は約24億ドルで、第2四半期は約26億ドルだった。

1株当たりの利益も前年同期比で1.76ドルから2.12ドルと20%増加し、こちらも3四半期ぶりの増加。落ち込みの酷かった第1四半期の0.85ドルと比較すると半年で2倍以上UPとなった。

ユーザーの信頼は取り戻せたのか?

フェイスブックによる個人情報流出問題が発生した直後の2018年第4四半期の純利益は、今期より9億ドル多い約69億ドルであるため、ユーザーのフェイスブック離れを完全に食い止めることはできなかったようにも思える。なぜならこの時の広告売上は約166億ドル(約1兆4億円)で、前年同期比38%増しだったからだ。

今期発表された広告売上は、前年同期の約135億ドル(約1兆4億円)に比べて28%増加の約174億ドル(約1兆9億円)となっている。増加してはいるが、収益の柱となる広告売上が、リブラ発表の後よりも、個人情報流出事件の時の方が大きかったため、完全に信頼や関心を取り戻せたとは言い切れないだろう。

利用者数も増加

9月30日時点でのフェイスブック利用者だが、デイリーアクティブユーザー(DAU)は16.2億人で前年同期比9%増し、月間アクティブユーザー(MAU)は24.5億人で前年同期比8%増しとなった。ちなみに前期と比較では、DAUは3,000万人増し、MAUは4,000万人増しに。

Facebook・Instagram・WhatsApp・Messengerといったフェイスブックファミリーアプリをどれか1つでも使用したことがある月間利用者数は、前期の27億人から28億人に増加。

予想以上の増加に株価も上昇

今期の数字がアナリストが予想する増加よりも大きかったため、フェイスブックの株価は米国市場時間外取引で上昇。30日186.13ドルから翌日199.51ドル(記事執筆時)と大幅な値上がりを見せている。去年末の大暴落時124.06ドルから比較すると約60%増加した。

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2019.10.24
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