豪規制当局、仮想通貨リブラの「強制的な情報開示」へ動き出す

豪規制当局、仮想通貨リブラの「強制的な情報開示」へ動き出す

オーストラリアの規制当局は、フェイスブックが構想する仮想通貨LIbra(リブラ)について、同社がこれまで説明した内容では懸念が解消されないとして、仮想通貨リブラに関する詳細な計画の開示を、強制する可能性が浮上していると地元紙TheAustralianが報じた。報道によると、オーストラリアの8つの規制当局が、仮想通貨リブラの発行に関する計画について、情報の開示を求めており、情報開示に関する正式な権限を求めることに合意しているという。

フェイスブックの仮想通貨リブラは、米ドルまたは通貨バスケットに1:1で結び付けられた仮想通貨(ステーブルコイン)であり、世界中の法定通貨にも大きく関係する可能性がある。急激に加速するキャッシュレス市場において、仮想通貨という存在は、見逃せるものではなく、各国の規制当局が仮想通貨リブラに対して様々な見解を示している状況だ。

またTheAustralianは、オーストラリアの規制当局の一つであるオーストラリア情報委員会(OAIC)の副委員長であるエリザベス・ハンプトン氏は、他の規制当局に宛てたメールで次のように述べたという。

「米国に拠点を置くチーム(フェイスブック)から質問への回答を得られないならば、プライバシーと情報の自由に関する国家規制機関であるOAICは、正式な権限を行使するか検討する必要性がある。」

仮想通貨リブラへの懸念は想像以上

オーストラリア証券投資委員会(ASIC)に関する新たな脅威を検討している専門委員会は7月、ASICに対して「リブラが効果的に監督されなければ消費者と投資家だけでなく規制対象企業も影響を受ける可能性がある。」と警告。さらには、フェイスブックのモバイルアプリを介した仮想通貨リブラに関する詐欺の拡散など、それ以外でも多くのリスクがあることを指摘している。

最近では、欧州連合(EU)に加盟するフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダの5カ国は、仮想通貨Libraリブラの発行を阻止することを目的として連携したことが報じられており、各国のリブラに対する非難の声を大きくなる一方である。

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