「仮想通貨リブラが証券法に属する」=米国議員が法案提出

「仮想通貨リブラが証券法に属する」=米国議員が法案提出

下院金融委員会の超党派チームは、Facebookのリブラを証券として管理する厳しい法案を提出した。下院金融委員会のメンバー、シルビア・ガルシア氏とランス・グーデン氏は、”証券法における、ステーブルコイン管理2019”と題した法案の中で、明示的にリブラを含むステーブルコインを名指しにし、「明らかに既存の法律の下で管理される証券である」と述べた。

ガルシア氏は、「デジタル資産の規制構造を明確にすることで消費者を保護できるだけでなく、政府が適切に監視できるようになる」と語っている。またグーデン氏も、金融資産を消費者が理解することを助けるために、法案が必要であると以下のように語った。

「”ステーブルコイン管理”と呼ばれるものには、デジタル資産を消費者に安全かつ安定的に販売できる信頼というブランドになる。投資家は毎日、金融資産の背後にある発行者が信頼できるということを知る必要があります。今回の法案で、金融証券の規制に使用する法律を仮想通貨に適用することにより、適切なセキュリティーが実現できる。」

Facebookは、Libraを証券にしたくない

この法案提出に際して、Facobookやリブラアソシエーションは直ぐに返答をしていない。

Facebookはこれまで、Libraは証券として法律のもとで管理されるべきであるという主張を一貫して否定してきた。7月に行われた公聴会では、特定取引において、PayPalに似ている部分があり、証券でも取引所取引基金でもないことを主張している。

Facebookは、アメリカの規制当局が承認しない限りLibraの立ち上げに関与しないことを約束しており、Libraが証券に適用されると規制上のハードルが更に高くなることから証券として見なされることは避けたい考えのようだ。同社はこれまでにも、Libraが証券やビットコインなどの仮想通貨と違う存在として区別されるために行動してきている。

既存金融に革命を行うLibraの野望は、本法案が通過した場合Libraにとってはまた一つ大きなハードルが生まれることになる。