米PayPal、フェイスブックの仮想通貨リブラから脱退か
ファイナンシャルタイムズは10月3日の木曜日、PayPalがFacebookの企画する暗号通貨プロジェクトLibraへの参加を中止することを検討していると報道した。Libraがここ数ヶ月で受けた規制による反発が原因で有ると報じているが、実際10月3日の木曜日に開催されたLibraアソシエーションの評議会には唯一、PayPalの姿は無かったという。
今年2019年6月にFacebookは初めてLibraを公開し、スマートフォンで利用できるステーブルコインを介して、銀行口座を持たない10億人以上へ金融サービスを提供する野望を明らかにした。プロジェクトの一環としてLibraは、PayPal、Visa、Mastercard、Uber、その他22の著名な決済及びサービス企業と連携しLibraアソシエーションと呼ばれる評議会によってこのプロジェクトを監督している。
Libraアソシエーションの政策とコミュニケーション責任者で有るDante Disparteは、Libraのようなプロジェクトを構築することに”変革を起こすことは困難であり、アソシエーションに参加する企業はLibraが目指す変革にコミットすることのリスクと見返りをそれぞれが判断しないといけないことを認識している”とファイナンシャルタイムズに語っている。
他の決済会社も撤退を検討
PayPalと同様の理由で、VisaやMastercardと行った決済会社もLibraプロジェクトから撤退することを検討していることをウォール・ストリートジャーナルが指摘。
PayPalの前社長であり、現CalibraのCEOであるDavid Marcus氏はTwitterで同誌のレポートを取り上げ”この報告のいくつかはLibraに対して不安を示唆していますが、私達は非常に冷静であり、デジタル通貨の価値についての会話を最前線で行うことでLibraが自信を持って問題を解決できる”とコメントしている。