米取引所Kraken、「ビットコインを8,00ドルで購入・12,000ドルで売却」できるバグが発生
世界最大級の仮想通貨取引所Kraken(クラーケン)のプラットフォーム上で大規模なバグが発生した。同取引所は15日、Krakenプラットフォーム上でビットコイン(BTC)を、本来の価格よりも安い8,000ドルで購入、12,000ドルで売却できるというバグを発見。公式Twitter上で報告した。
1/3 Yesterday a test of an unreleased advanced order type encountered a bug which resulted in the order’s prices being matched against the wrong side of the book. Some clients bought from the tester at $8000 and others sold at $12000 without clearing the intervening liquidity. pic.twitter.com/iG3sEPCVXS
— Kraken Exchange (@krakenfx) September 14, 2019
以前、日本国内で仮想通貨交換業者として登録されていたクラーケンは、ツイッターにて「リリースされていない注文テストでバグが発生し、その結果、注文の価格が間違って一致しました。」と報告している。
「リリースされていない注文テストでバグが発生し、その結果、注文の価格が間違って一致しました。一部のユーザーはテスト版にて8000ドルで購入し、流動性をクリアせずに120,00ドルで販売しました。」
しかし、今回のバグによる流動性の変動は起きなかったと報告しているが、一部のコミュニティメンバーからは非難の声が挙がっている状況だ。
購入価格のバグは、他の取引所でも発生していた
仮想通貨取引所から発生した仮想通貨の購入金額のバグは、これまでにも発生している。今年9月、タイを拠点に置く仮想通貨取引所BX Thailandは、同プラットフォームおよび、ウォレットサービスを停止することを発表。しかしその直後、Twitterの著名な人物の一人でもあるJon Russell氏が、「BX Thailandの閉鎖の発表後に、ビットコインは$ 6,500(200K THB)で販売されていました。」と報告。
ビットコインの時価総額および流動性に影響を与えているのではないかと指摘されている。
仮想通貨取引所は中央集権体制で運営されており、運営側およびシステム運営側の操作ミスやバグによって、購入・売却価格を変更してしまうことが可能である。そのため、世界的に著名な仮想通貨取引所によるバグが甚大な影響を与える可能性を考えないくてはいけない。