ドイツ銀行家の76%は、「仮想通貨リブラが金融政策に悪影響を与える可能性がある」
フェイスブックは、2か月の大半にわたってステーブルコインプロジェクトであるLibraについて国内外の規制当局と戦ってきたが、最近になってドイツの銀行家がリブラに懐疑的な見方を示しているようだ。
フランクフルトのゲーテ大学の金融研究センター(CFS)が実施した調査のレポートによると、ドイツの銀行家の76%はリブラが国の金融政策の効率に悪影響を与える可能性があると考えており、6%は、それが世界経済の安定性に衰弱効果をもたらす可能性があると考えているようだ。
調査によるとドイツの銀行家はリブラトークンについて、長期計画に対する不確実性のために長続きしない気まぐれなプロジェクトと見なしている。しかし、これらの銀行家はリブラが悪影響を与えると考えているにも関わらず、リブラを禁止することを推奨しているわけではなく、厳格な監視のもとで許可することを推奨している。
ドイツのロビー団体であるフランクフルト・マイン・ファイナンス(FMF)の責任者フベルトゥス・フェイト氏は、次のように述べている。
「今回の調査結果は、金融業界がいかにイノベーションに対して寛容であるか証明していると同時に、リスクにも警戒している証拠です。」
リブラを批判する、ドイツ財務大臣の考え
しかし、ヨーロッパはリブラが世界的支配への道を歩む最大の敵になっていることは明らかであり、リブラのプロジェクトに反対している国も少なくないのが現状である。特にドイツはリブラに対して批判的な考えを持っており、ドイツの財務大臣オラフ・ショルツは、リブラに対してどんな犠牲を払ってでも阻止しなければならないと確固たる意思を持っている。
それゆえ、仮想通貨リブラが既存の金融システムと干渉しないようにし、なおかつブロックチェーンのメリットを発揮できる落とし所を探す必要があるのかもしれない。