イーサリアムの創設者、フェイスブックの仮想通貨Libraを批判
時価総額2位に位置する仮想通貨イーサリアム(ETH)の創設者であるヴィタリク・ブテリン氏は先日、フェイスブックの仮想通貨Libra(リブラ)について「Libraは、多くの国の政府よりも強力になるという意図しない結果をもたらす可能性がある」と指摘したことが大手メディアCNNによって明らかになった。
This seems like a very underreported story given its significance to relations between corporations and states in the 21st century.
Facebook *has censored pages belonging to the Myanmar military*.https://t.co/saoYW3Fd0U
— Vitalik Non-giver of Ether (@VitalikButerin) 2019年7月6日
今回、ヴィタリク氏の批判発言のきっかけとなったのは、2018年8月ごろに明らかになった「ミャンマー軍に関連する18のアカウントと52のページの削除」が要因である。
このミャンマー軍に関連するアカウントの削除は、ミャンマーの少数民族を標的としたアカウントを運営にて、軍高官を含む20の個人および組織が、フェイスブックから削除され、Instagramからも1件のアカウントが削除されたニュースである。
このニュースについてヴィタリク氏は、フェイスブックが「国家や政府よりも強力な存在になるのではないか」と懸念点として懸念しているようだ。
ヴィタリク氏は他のプロジェクトに対して率直な意見を述べることで有名な人物の一人であり、先月にはYouTubeチャンネル「Hardcore Crypto」に出演し、クレイグ・ライト氏の仮想通貨ビットコインSVを「明らかに完全な詐欺だ」と批判した。
今回のフェイスブックに対する批判は、直接的な感情を持った批判ではないものの、これから起こり得る可能性について批判的なコメントをしたことには間違えない。