Coinbaseの共同創設者が9,100万ドル相当のCOIN株インサイダー売却を主導

Coinbaseの共同創設者がCOIN株インサイダー売却を主導

米国の大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)の共同創設者であるフレッド・エールサム(Fred Ehrsam)氏と最高製品責任者のスロジット・チャッルジー(Surojit Chatterjee)は、2021年12月に4,000万ドル(約46億円)を超えるCOIN株を売却していたことが新たに分かった。

COIN株は2021年10月から11月に強気の市場動向に乗って回復したものの、一転して12月と1月に大幅に暴落するなか、SEC(米国証券取引委員会)のデータは、Coinbaseの幹部が過去3カ月間売りに出されていることを明らかにしており、結果として、全体でインサイダー(※1)は9,000万ドル(約104億円)以上のコインを投棄した。

(※)インサイダー(insider)とは…
集団・組織、今回の場合はCoinbaseの内部者および内部事情に精通する者を指す。

なお、エールサム氏とチャッルジー氏は、エールサム氏が31,369,991ドル(約36億円)、チャッルジー氏が9,007,797ドル(約10億円)相当の株式を売却したほか、最高会計責任者のジェニファー・ジョーンズ(Jennifer Jones)氏は、同月に253,606ドル(約3,000万円)相当のCOIN株を売却している。


Coinbaseの株売却はすべてがうまくいかない可能性も

数百万ドル相当のCOIN株を内部関係者、いわゆるインサイダーが売ったという新たな報告が今や仮想通貨メディアのスペースを飽和させているため、Coinbaseの株売却はすべてがうまくいかない可能性があると指摘するメディアも現れている。

2017年に同社は、プラットフォーム誕生のニュースが直前に一般に漏えいしており、8,000ドル(約926,000円)も価格を押し上げ、当時発売されたビットコイン(Bitcoin/BTC)のライバルであるビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)の急増を支援したとして非難された過去がある。また、最新の報告では2021年に主要投資家と社内の高官がCOIN㈱の上場に成功してから2週間後に、テレビ局でさらなる後援を主張しながら、46億ドル(約5,324億円)以上の株式を公開したと報じらた。

上場プロセスにおいて、トップ企業の役員や初期投資家が会社の株式における大部分を株式として公に資金として放棄しなければならないため、このような活動は会社にとって潜在的な危険を直接示さない可能性がある。しかし、米国の経済評論家兼認可済証券仲介会社ユーロ・パシフィック・キャピタル社社長であるピーター・シフ(Peter Schiff)氏は懸念があるとしてラベルを付け、これが結果として投資家の信頼を損なう可能性のある行為へとつながっている。

なぜCOIN株の大量売却か

株式市場では、仮想通貨市場が苦戦し続けていることで大きな打撃を受け続けており、最近の売りに直接関連する可能性のある要因は不明だ。

最近の景気後退は、FRB(Federal Reserve Board=米連邦準備制度理事会)が過度の借入を阻止するため、2022年に3度の金利を引き上げ計画を明らかにした後、景気後退が進んだと指摘されている。一部専門家は、仮想通貨を含むデジタル資産全体の価値低下がCoinbaseの利益システムに影響を及ぼした可能性があるとみられる。このシステムは、プラットフォームで行われるすべてのトランザクションの0.5%を割り当て、市場の変動にさらしている。

株式を清算しようと急ぐもう1つの理由として考えられるのが、SECによるCoinbaseによる仮想通貨利回りプログラム「Lend」の取り締まりに起因している可能性がある。NEXTMONEYの特集記事「CoinbaseがSECとの問題発生後、仮想通貨貸付プログラムを中止」、「コインベースCEOが新サービスに対してSECが圧力を受けたと明かす」で報じたように、Coinbaseは、SECがDeFi貸付をセキュリティベースの活動として分類し、そのようなすべての活動の停止を要求し、遵守すべき多数の規則や規制を示して以来、行き詰まり続けている。なお、Coinbaseのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEO(最高毛経営責任者)は、Coinbaseは長期的な成長に焦点を合わせていると述べている。

CoinbaseがSECとの問題発生後、仮想通貨貸付プログラムを中止

2021.09.21

コインベースCEOが新サービスに対してSECが圧力を受けたと明かす

2021.09.08

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。