元Ripple創設者のジェド・マカレブが1億830万XRPを売却
RippleLabsの創設者の一人であるジェド・マカレブ(Jed McCaleb)氏は、tacostand(タコスタンド)と呼ばれている同氏のウォレットから合計1億800万トークンを超えるXRPをダンプしたことが明らかになった。
XRPSCANより画像引用
XRPSCANのデータによると、過去7日間に、クリス・ラーセン(Chris Larsen)氏と一緒にRippleを設立した、最初の最高技術責任者でもあったマカレブ氏が、タコスタンドウォレットから7回のXRP転送を行っていたことがわかった。
これらのトランザクションはそれぞれ1300万XRPと、残りの半分は1800万XRPに分けられており、現在の価格で252,301,364ドル、約274億円に相当するとのこと。McCaleb氏のウォレットの残りのXRP残高は、合計536,996,596.086819XRPで、約30億XRPを保持していることも明らかになっている。
コミュニティでは前XRP売却への不安の声も
リップルコミュニティは、マカレブ氏の通貨売却スピードが上がっており、約30億枚のコインを今年の終わりまでにすべて売る可能性を不安視する声も聞こえ始めている。
Jed will be selling 38,345,406.53 XRP per day this week. This amounts to roughly 268M XRP or $166M at current prices in 1 week.
At this rate, his 2.896B XRP would run out by May.
At half that rate (19M per day) he would run out by mid-July.
At 10M per day by the end of the year. pic.twitter.com/ZxdmlXDvMR— Leonidas Hadjiloizou (@LeoHadjiloizou) February 14, 2021
NEXTMONEYの特集記事「Rippleの共同創設者、1億6600万ドル相当のXRPを販売する可能性浮上」で報じたように、XRP愛好家であるレオナイダス・ハドジロイゾウ(Leonidas Hadjiloizou)氏が2月14日、ツイッターでXRPが使い果たすのではと不安がよぎるツイートを発信している。
マカレブ氏は、2013年に前CEO(最高経営責任者)であるラーセン氏との意見の不一致を理由にRippleを去っており、その際に報酬を受け取る権利として、リップルはマカレブ氏に対して数十億のXRPを支払っている。しかし、マカレブ氏がXRPをまとめて売却することで、市場の価格が下がらないように、一定期間に売却できる量のXRPが決められており、市場への影響はほとんどないとみられている。実際、同氏の通常のXRP販売は、XRPの為替レートに影響を与えているかどうかは明らかではない。しかし、「米SEC、リップル社へ13億ドルの訴訟=未登録証券の販売」で報じたように、2020年12月下旬にSECによって開始されたリップル訴訟が、同氏のXRP売却よりも明らかに市場に影響を与えたと言える。