BitMEX、全ユーザーKYC完了=ビットコイン残高が66%減少

BitMEXが全ユーザーのKYC完了

仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXは、すべてのアクティブユーザーが検証されたことを発表した。しかし、その一方ですでにユーザーの何人かは同取引所の利用を辞め、すでに他の取引所へと移動していることが分かった。

BitMEXは、2021年を「完全に検証されたアクティブなユーザーベース」で開始すると主張する「ユーザー検証プログラム」の完了を発表

同取引所は発表の中で、「ユーザー検証プログラムが正常に実施され、BitMEXが完全に検証されたアクティブなユーザーベースを持つ世界最大級のクリプトデリバティブ取引所となったことを嬉しく思う。」と述べた。

NEXTMONEYの特集記事、「マネーロンダリング違反で、BitMEXを民事訴訟の提起と刑事告発へ」で報じた。CFTC (Commodity Futures Trading Commission=米商品先物取引委員会)は2020年10月2日、米国国内において違法な活動をしたとして、BitMEXに対してマネーロンダリングおよびその他の民事訴訟を起こしている。これにより、BitMEXは10月22日付の「BitMEX、本人確認(KYC)プログラムを強化」で報じた様に、10月21日にKYC(Know-Your-Customers)プログラムの展開を強化した。

BitMEX からビットコインが流出

BitMEXプラットフォームの運営会社である100x Groupのアレクサンダー・ヘプトナー(Alexander Höptner)CEO(最高経営責任者)は、次のように述べた。

ユーザー検証プログラムの完了は、BitMEXがスタートアップからトップレベルの流動性と建玉を持つ確立された高性能プラットフォームになるまでの道のりにおいて、大きなマイルストーンとなる。これによってセキュリティや流動性、パフォーマンスを犠牲にすることなく、自信を持って仮想通貨デリバティブ取引を行うためのプラットフォームとなり、2021年のBitMEXにとって明るいスタートとなった。

一見、ユーザーは流入しているように見えるものの、取引所ではユーザーのアカウントからビットコイン(Bitcoin/BTC)が流出していることがわかり、CFTCが請求を行った後に大幅に加速している。

仮想通貨分析会社Glassnodeのツイートによると、2020年の間にBitMEXのBTC残高は合計で約3分の2減少。保有量は約30万BTCから10万BTC強、CoinMarketCapの調べによると、8日16時の時点の価格で計算すると、保留量は1兆2,090億円から4,030億円にまで急減している。

2020年11月16日付の特集記事「仮想通貨取引所BitMEX、AMLと取引監視を強化へ」で報じた様に、BitMEXはEventus Systemsとパートナーシップを提携。同社との提携により、BitMEXプラットフォームでの不正な取引活動の監視を強化できる貿易監視およびマネーロンダリング防止トランザクション機能を追加でサポートしている。

マネーロンダリング違反で、BitMEXを民事訴訟の提起と刑事告発へ

2020.10.02

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