仮想通貨取引所バイナンス|2018年下半期の利益は、CZ氏の予想に到達できなかった!?
仮想通貨市場で取引所としての地位を確立し、仮想通貨のみならずブロックチェーン業界まで市場を展開する仮想通貨取引所Binance(バイナンス)。
2018年に急成長した仮想通貨取引所バイナンスは6日、2018年の一年間で「4億4,600万ドル(約490億円)」の利益を出したことを仮想通貨およびブロックチェーンに関するメディアTHE BLOCKが報じた。
同メディアが報じた内容によると今回明らかとなった利益である4億4,600万ドルは、同取引所のCEOであるCZ氏の予想よりも少なく、この理由として取引量の減少やインフラストラクチャへの投資の増加が、2018年下半期の利益の減少に繋がっているようだ。
これらの利益に関する情報についてバイナンスは公式発表はしていないものの、CZ氏は2018年7月にブルームバーグのインタービュー対して「バイナンスは2018年に5億ドルから10億ドルの純利益を見込んでいる。上半期の売上高は約3億ドルだった。」と発言している。
2018年:バイナンスの利益の詳細について
しかし冒頭でも説明したように、THE BLOCKが報告したバイナンスの2018年度の利益は「4億4,600万ドル(約490億円)」、CZ氏が純利益として見込んでいた「5億ドルから10億ドル」には「5,400万ドル」足りなかった結果となる。
また上記のデータから見る2018年の利益に関しては次のようになる。
- 2018 Q1:1億5000万ドル(約165億円)
- 2018 Q2:1億6600万ドル(約180億円)
- 2018 Q3:8100万ドル(約90億円)
- 2018 Q4:5000万ドル(約55億円)
これをデータを見るとQ1およびQ2の上半期では「3億1600万ドル(約345億円)」の利益が出ており、CZ氏がブルームバーグのインタービュー対して発言した「上半期の売上高は約3億ドルだった。」という発言の利益と一致している。
これらの上半期の情報から、下半期の利益としてTHE BLOCKが発表した「1億3100万ドル(約145億円)」に大きな誤差はないのかもしれない。
しかし2019年に突入したバイナンスは、同プラットフォームが提供するトークン販売プラットフォーム「Binance Launch PAD(トークンローンチパッド)」において、仮想通貨BitTorrent(BTT)がわずか14分で23.76億BTT(約700万ドル)を販売し、それに伴って独自トークンであるBNBトークンの価格が急上昇している。
さらに、バイナンスは2019年の上半期を目処に分散型取引所「Binance DEX Preview 2」のリリースを予定しており、2018年を上回る利益が予想されている。