「ペイパルは独自通貨を発行する可能性がある」=CoinShares幹部
CoinSharesの最高戦略責任者であるMeltemDemirors氏は、米国の大手決済企業PayPal(ペイパル)が決済に焦点を合わせた独自の仮想通貨を間もなく発表する可能性があると考えている。CNBCのインタビューで明らかになった。
Demirors氏によると、世界的なデジタル決済大手のPayPalは、仮想通貨業界に正式に参入した後、独自の仮想通貨の発行に移行する可能性があるのではないかとのこと。PayPalは2019年10月にフェイスブックのデジタル通貨プロジェクトLibraの統治機関であるLibra Associationを正式に辞任しており、PayPalが独自のデジタル通貨をローンチに関心があるかもしれないと考えていたようだ。
今後6〜12か月以内に、PayPalが多くの決済企業で見られるデジタルドルと同様の独自のデジタル通貨を発表するのを見ても驚かないでしょう。
一方で、PayPalのCEOであるDan Schulman氏はリブラ協会を脱退した際に、規制とコンプライアンスは、世界中で信頼されている企業としてのPayPalの基盤であるとし、PayPalはLibraと競合しない製品を開発しているとも述べている。
PayPalは最近、デジタルウォレットにビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)の直接売買できる機能の追加を公式発表している。これによって、PayPalユーザーは2021年初頭から、仮想通貨を使用して世界中のPayPal決済を採用している2,600万の加盟店で支払いをすることができる。
PayPalは世界に3億人を超える利用者を抱えており、仮想通貨取扱いの発表を受けて通貨の価格にも大きな影響を与えていると報じられているが、独自通貨の発行となれば熾烈な競争に発展する可能性があるだろうか。