eToroがMarq Millionsを買収
仮想通貨取引プラットフォームeToroが、Marq Millions社を買収した。
イギリスに本拠を構える電子マネー提供企業であるMarq Millionsは、FCA(Financial Conduct Authority:金融行動監視機構)が規制しているホワイトレーベル(※1)のデビットカード発行会社で、今回新たなデビットカードの発売をサポートを目的に買収されている。買収にあたってMarq Millions社は、「eToro Money」という社名で運営されることとなり、eToroのカード発行会社になるという。
(※1)ホワイトレーベルとは、他社のシステムを利用した独自ブランドで取引所を運営する事を指す。
Marq Millionsの元最高執行責任者で現eToro Moneyのマネージングディレクターに就任したマフムード・クムラン(Mahmood Kamran)氏は次のようにコメントしている。
eToroグループの一員になることを非常に嬉しく思う。この主要なグローバルフィンテックの支援により、デビットカードを発行できるようになり、グローバル市場のリーダーになると確信しています。今後数カ月、数年のうちにeToro Moneyから多くのことを聞くことが期待できます。
今回の買収によって、eToroはEMIライセンスと元の会社のVISAメンバーシップを管理できるようになることから、同社にとっても市場への迅速な進路を提供できるようになる。eToroの共同創設者兼CEOのヨニ・アッシア(Yoni Assia)氏は、次のように述べた。
ユーザーに提供するサービスの範囲を拡大してため、eToroにとってデビットカードの発売は当然の次のステップで、常に資金を開放することを目指してきた。
eToroは、イギリスのFCAからの承認を得た後、イギリスのeToro Clubメンバーにサービスを開始したのを皮切りに、ヨーロッパの顧客にもデビットカードを提供する予定で、これらの閃絡後、eToro以外の顧客にも発行予定だ。
eToroデビットカードは、顧客に即時引き出し機能を提供しており、仮想通貨投資家がデビットカードを通じて取引収益を直接引き出すのに役立つとみられる。アッシアCEOは次のようにコメントしている。
デビットカードの発売は、eToroがユーザーに提供するサービスの範囲を拡大する上で、当然の次のステップです。デビットカードは、即時およびキャッシュイン機能とキャッシュアウト機能を提供し、ユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させます。最初はクライアントベースからのカードの強力な採用が見込まれています。
なおこの買収によって、eToro MoneyのプリンシパルメンバーシップがVisaに、EMIライセンスがFinancial Conduct Authorityから許可される。