ジョン・マカフィー氏がこの世を去る
ジョン・マカフィー(John McAfee/75歳)氏がこの世から居なくなったことが分かった。複数の海外メディアによると、6月23日(水曜日)、スペインのバルセロナにあるBrians 2 PenitentiaryCenter刑務所の独房で自らこの世を去った。
23日の午後、刑務所警備員がマカフィー氏の独房から反応がないことを発見。医療関係者はマカフィ―氏を復活させることができず、そののままこの世を去った事が正式に確認されたとのこと。当局は現在、事件を取り巻く状況を調査しているが、カタロニア司法省は、すべての兆候がこの世を去る結果につながっていたことを示していると述べているという。
マカフィー氏は、トルコ行きの飛行機に搭乗しようとした2020年10月、NEXTMONEYの特集記事「ジョン・マカフィー、脱税で逮捕」で報じたように、バルセロナの空港で逮捕され、さまざまなデジタル通貨の宣伝、コンサルティング、エンゲージメントスピーチ、ドキュメンタリーのための彼のライフストーリーの権利の販売などから数百万ドルを稼いだとして、米国司法省から起訴されている。検察官によると、マカフィー氏は400万ドル(約4億4,300万円)の脱税で逮捕されている。有罪判決を受けた場合、最大10年間刑に服す可能性があったという。
「ジョン・マカフィー、詐欺とマネーロンダリングの罪で起訴される」、「スペイン全国裁判所、ジョン・マカフィー容疑者の身柄引き渡し審理を一時停止へ」で報じていた様に、スペインで拘束されていたマカフィー氏だは、今月初めの彼の身柄引き渡しの最初の聴聞会で、彼に対して提起された告発は「政治的動機」であり、彼が米国に身柄を引き渡された場合、終身刑を宣告されると主張していたが、事件の管理における複数の誤りにより、弁護側は機能を効果的に発揮する能力を十分に発揮できなかったという理由から、米国への身柄引き渡しが一時停止されたばかりであった。
ジョン・マカフィーとは
マカフィー氏は、ウイルス対策ソフトウェア会社McAfee Corpの発案者として知られる人物だが、麻薬取引との関係や仮想通貨に対する積極的な態度で物議を醸していた人物でもある。
マカフィ―氏はかって、ICOを宣伝し、宣伝からの支払いの開示を拒否したとして、SEC(米国証券取引委員会)から起訴されている。同氏は2017年7月、ビットコイン価格が2020年までに50万ドル(約5,500万円)に達すると予測された際、仮想通貨コミュニティで注目を集めていた。その年の後半に強気市場が始まった際マカフィー氏は、仮想通貨価格が100万ドル(約1億1,000万円)に達成すると主張していた。しかし、同氏は2020年1月にこれまでン主張を一変させ、多くのユーザーを引き付けるための策略であると主張し、多くのビットコイン愛好家を失望させその一方で、モネロ(Monero/XMR)やイーサリアム(Ethereum/ETH)のようないわゆる第2世代の仮想通貨を賞賛し続けていた。
今後のジョン・マカフィー氏の身柄拘束や裁判の行方など、多くの仮想通貨市場関係者及びユーザーがマカフィ氏の動向に注目していただけに、今回のニュースは衝撃という他ならない。マカフィ氏のご家族およびご友人・知人に心よりお見舞い申し上げます。