仏・中央銀行がCBDCファンド取引を完了
フランス中央銀行が、SETLブロックチェーンでの最初のCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)ファンド取引を完了したことがわかった。
フランスの中央銀行は、SETLのIZNESプラットフォームを使用し、SETLブロックチェーンで初となる中央銀行デジタル通貨ファンド取引決済した事を発表。この実験は、金融機関CITI、CACEIS、Groupama、OFI、DXCとのコラボによるものだという。
2020年12月17日に行われた実験の目的上、CITIとCACEISは、フランスの中央銀行から200万ユーロ、約2億5,000万円を超えるCBDCトークンを購入した商業銀行として機能した。フランス中央銀行は声明の中で、スマートコントラクトにより、CBDCトークンの発行と流通を制御して、お金が商業銀行の口座に入金されるようにしたと述べた。
同中央銀行は昨年5月、CBDCの最初の成功したテストを完了。その後、フランス銀行は、CBDCの開発を支援するためにソシエテジェネラル(Société Générale S.A.:SocGen =フランスでBNPパリバ銀行に続くメガバンク)を選択。2020年9月、SocGenは実験にTezosを選択し、10月にブロックチェーンソフトウェアを手掛けるConsenSys(コンセンシス)を利用。今週の実験は、銀行がSETLを使用した最初の実験である。
CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)とは
CBDC中央銀行のデジタル通貨は、中央銀行が発行・管理する仮想通貨を指す。
NEXTMONEYの特集記事「フランス中央銀行がデジタル通貨の実用化に向けて、8社の候補発表」で報じたように、フランスでもCBDC発行を視野にプロジェクトが開始されている。昨年1月の国際決済銀行の報告によると、すべての国の8割が何らかの形でCBDCを検討しているという。
CBDCはビットコインなどの分散型仮想通貨とは異なり、中央銀行デジタル通貨のほとんどの設計で、中央銀行が制御する集中型台帳を使用する。
SETLのフィリップ・モレル(Philippe Morel)CEO(最高経営責任者)は、1月21日(木曜日)の声明で、ペイメントの提供を次のレベルに引き上げることに興奮していると述べ、喜びの意を表している。