日銀高官、CBDCに共通ルールを設定に言及
日本銀行の高官が、世界の7つの主要中央銀行のグループは、より効率的な国境を越えた支払いの基礎を築くことができる独自のデジタル通貨のための共通のルールとプラットフォームを設定する余地があると述べたことが分かった。
日本銀行の神山一成決済機構局長は、4月9日(木曜日)、CBDC(中央銀行の発行するデジタル通貨)が果たす役割について言及。強固な銀行システムを備えた先進国と、CBDCを使用して金融インフラの不足を補うことができる新興経済国ではその役割が異なっていると述べた。同氏は、同様の経済構造を持つ国々の間で共通のルールを考え出す方が良いとしており、ロイターのインタビューで次のようにコメントした。
日銀が他の6つの主要中央銀行と共通のルールについて話し合うことが望ましい。
日銀は、FRS(米連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)など、CBDCのコア機能を共同で検討している7つの主要中央銀行のグループの1つである。
2020年1月にはCBDCのための団体に加盟している日銀
日本銀行では、2020年1月、カナダ銀行、イングランド銀行、国際決済銀行(BIS)など、計8銀行が加盟するグループを設立。
各国と各地域において、CBDCの活用や可能性の評価に関する知見を共有するため、同グループを設立。中央銀行デジタル通貨の活用のあり方のほか、クロスボーダーの相互運用性を含む経済面、機能面、技術面での設計の選択肢を評価するとともに、先端的技術について知見を共有。関連機関やフォーラム、金融安定理事会などと緊密に連携していくとしていた。
日銀はさらに今年3月、NEXTMONEYの特集記事「日本銀行、CBDCの概念実証詳細を共有するための委員会を設立」で報じたように、CBDCの概念実証詳細を共有するための委員会を設立。4月5日には「【速報!】日本銀行が本日、CBDCの概念実証テストフェーズ1を開始」で報じているように、CBDCの概念実証テストフェーズ1を開始したことを発表している。