ビットコイン保有は非常に低いとECBラガルド総裁が言及
ECB(European Central Bank =欧州中央銀行)のクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)総裁は、ビットコインについての考えを変えることなく、非常に投機的な資産とみており、中央銀行がビットコインを保有する可能性は「非常に低い」と述べた。
Business Insiderによると、エコノミストが主催した電話会談で、ビットコイン会議論者であるものの
非常にありそうもない。それは問題外だと思う。パンデミックが経済をより速いデジタル採用に向けて押し進めており、デジタルユーロは今でははるかに現実的であり、約4年以内にデジタルユーロ通貨の準備が整うかもしれない。
と述べ、仮想通貨保持を否定し、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)に目を向けた発言が飛び出した。同氏は以前、CBDCは、従来の現金を補完する必要があると述べたが、ビットコインやイーサリアムのような「プライベートデジタル通貨の代替手段を提供する」可能性があると付け加えている。
以前からラガルド氏は仮想通貨に対して批判
NEXTMONEYの特集記事「ECBラガルド総裁、ビットコインを投機的資産と見なす」でも報じているように、ECBラガルド総裁のビットコイン批判は今に始まった事ではない。2019年11月にECB総裁に就任したラガルドは、2020年1月、最大の仮想通貨はマネーロンダリングに関与する「非常に投機的な資産」であり、それを規制するにはグローバルな協力が必要であると述べている。
さらにそれ以前に同氏は、仮想通貨は“リスクをもたらす”、ビットコインは“お金のすべての機能を果たす”わけではなく、ステーブルコインも心配であると述べている。同氏の見解とは反して、大統領はCBDCに熱心に取り組んできた背景から、同氏はデジタルユーロ通貨について“重要”であり、新しい雇用を生み出す可能性があると一転とも取れる意見を述べている。
昨年9月、「ECBラガルド総裁「欧州はデジタル決済競争の場で後れをとっている」」で報じたように、ラガルド氏は、ECBがデジタル人民元の試験運用している中国のような国にまだ後れをとっていると述べている。なお、ECBはデジタルユーロを作成するかどうかの議論を重ねているものの、通貨の基盤となるテクノロジー関連に関する決定はまだ行われていない。