日本銀行、CBDCの概念実証詳細を共有するための委員会を設立

日銀がCBDC概念実証のための委員会を設立

日本銀行は、今後数週間の中央銀行のデジタル通貨(CBDC)をテストするための計画的な取り組みを支援することを目的とした連絡先と連絡調整委員会を創設したことが明らかになった。

日本の中央銀行当局者は今月、デジタル通貨(CBDC)をテストするための取り組みとして。委員会の設置を行い、中央銀行と民間部門の間の接続点として役立つことを期待しているとのことだ。同行は現在、中央銀行のデジタル通貨を発行する計画はないものの、支払いシステム全体および決済システム全体の安定性と効率性を確保するという観点から、銀行は実験を実施することを含めて徹底的に準備して行く姿勢が見て取れる。これに関連し、日本銀行は次のようにコメントしている。

現在中央銀行のデジタル通貨を発行する計画はありません。ですが。CBDCが支払い手段を提供し、そのようなシステムがグローバルスタンダードになるための合理的な可能性があると考えており、この段階での実験を開始することは必要なステップであると信じています。


日銀主導で今春にもパイロットプログラムを予定

日本銀行関係者は、支払いサービスプロバイダーと近い将来のエンドユーザーを含むパイロットプログラムを検討していることを明らかにしている。このパイロットプログラムについては、NEXTMONEYの特集記事「日本銀行は今年後半に中央銀行のデジタル通貨の実験を開始」で報じているように、今春にも日銀は、CBDC(中央銀行発行のデジタル通貨)の実験を開始する予定であることを明らかにしている。実際、黒田東彦日銀総裁は次のように語っている。

この春からいよいよCBDCの実験を開始する予定です。日本銀行として、現時点でCBDCを発行する計画はないとの考え方に変わりはありませんが、決済システム安定性と効率性を確保するため、今後の環境変化に対応できるように対処する必要があります。

2020年10月下旬、「バハマ、中央銀行デジタル通貨「サンドダラー」を発表」で報じているように、東南アジアのカリブ海とカンボジアのバハマの中央銀行は、サンドダラー(Sand Dollars)CBDCの発行を開始。中国の中央銀行も、いくつかの主要都市でそのパイロットプログラムを展開するなど、今後、世界各国でさらにCBDC戦略が加速していくと見られている。

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