クラーケン、仮想通貨テゾスのステーキング開始

クラーケン、仮想通貨テゾスのステーキング開始

米老舗仮想通貨取引所クラーケンが、テゾス(XTZ)のステーキング報酬付与を開始する。クラーケン公式ブログの投稿から明らかとなった。ステーキングの開始予定日は12月13日からとなっており、PoSのアルゴリズムに基づきユーザーはテゾスの6%のステーキング報酬を受け取ることができるようになる。通常であればステーキング開始に21日間か7つのサイクルを待たなければいけないが、こうした制限もかからないとのこと。

また、今後はテゾスだけでなく他の仮想通貨でもサポートを開始していくとクラーケンは述べている。ただし、今後サポート対象となる仮想通貨に関しては候補なども明かされていない。

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コインベースとバイナンスに追随するクラーケン

テゾスのステーキング報酬付与は、同じく米取引所のコインベースやマルタ拠点のバイナンスもサポートを開始している。クラーケンの今回の動きも、こうした他の取引所に追随する狙いがあるだろう。仮想通貨は全体的にまだ実利用のフェースに至っていないため、ユーザーには投機以外で保有するインセンティブが欠けている状態だ。ここにステーキング報酬の付与を行うことで、保有するインセンティブを向上させることができる。

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また、自社の取引サービスに付加価値を付けることで、新規ユーザーの獲得も見込める。各取引所がステーキングのサポートを開始した背景には、こうした事情が見て取れる。コインベースに至っては、ドルペッグのステーブルコインであるUSDCの利子付与まで行っている。

国内取引所には動きなし

ステーキング報酬はコンセンサスアルゴリズムにPoSを採用している仮想通貨で得られる。PoSでは保有率や保有期間、ネットワークへの貢献度や活動頻度が重要視されており、ノードの計算量を重視するPoWとは異なった仕組みとなっている。エネルギー効率の良さなどから、PoWに代わる承認方式として注目されている。

ステーキング報酬を付与するのは、取引所の世界的なトレンドになりつつある。一方で、国内取引所ではこうした動きは見られていない。金融庁の規制の影響で、そもそも取り扱える仮想通貨の種類が少ないことも要因の1つだ。国内での取り扱いが認められており、ビットコインと並んで代表格のイーサリアムも独自PoS「キャスパー」への最終アップデートがまだ完了していない。ただし、ユーザー獲得に結びつけることができるため、今後は国内でも同様の動きが起こりそうだ。