ALISがNFTを用いた「ライセンストークン発行機能」のα版をリリース。
日本初のブロックチェーンプラットフォームで開発したソーシャルメディアの運営を行なっている「ALIS」が、2019年8月21日(水)から、音楽や映像、アニメ、写真などあらゆるデジタルコンテンツを扱う企業・団体向けに、ライセンスを第三者でも安全に使える『ライセンストークン発行サービス』の提供を開始した。同社は日本で初めてICOで資金調達を成功させ事業を立ち上げた事でブロックチェーン界隈で注目を集めた企業でもある。
ライセンストークン発行機能を使ってデジタルコンテンツをアップロードすると、Ethereumのパブリックチェーンでそのファイルに対して、指定した枚数のトークンNFT(ERC-721)を発行し、自分のウォレットにそのトークンを送る。このトークンはアップロードしたファイルにアクセスできるための鍵として使用することが可能となる。
この機能を使って、ALISプラットフォーム上でデジタルコンテンツを売ることがより簡易化され、購入者のアドレスにトークンを送り、購入者はNFT(Non-Fungible Token)を保有していることでALISを通してファイルをダウンロードすることができる。
Non-Fungible Token(NFT)とは?
Non-Fungible Token(NFT)とは、ERC721規格により発行した非代替性トークンのことを指します。ERCは、Ethereum Request for Commentsの略称であり、イーサリアムの技術提案のことです。
NFTを使用したサービス
また、NFTを利用したサービスとしてMycryptoHeroes(マイクリプトヒーローズ)やイーサエモン、CryptoKitties(クリプトキティズ)などが有名であり、DRM(デジタル著作権管理)との連携も可能、著作権保護もカバーしている。また、DRM以外の自社システムとの連携も可能なようだ。
インターネットの普及に伴い、流通、生産コストが抑えられる「デジタルコンテンツ」が普及しているが、これらのメリットは複製が容易であることに結びつき,海賊版が拡散しやすく、非常に線引きが難しい事が問題になっている。デジタルコンテンツをブロックチェーンで管理する事でこれらのデメリットを排除し、消費者やコンテンツ生産者が安心して取引できるマーケットに変わっていく事が期待される。
また、ライセンストークンが普及する事により、出版社や多くのメデイア事業者が自社コンテンツとトークンを紐付けた取引が可能になり、国内の豊富なアニメ、音楽、文学などのコンテンツがグローバルに広まることが今後の日本の躍進に繋がるのではないだろうか。