SBI、仮想通貨マーケットメーカーB2C2の株式取得

SBI、仮想通貨マーケットメーカーB2C2の株式取得

SBIホールディングスの子会社SBIフィナンシャルサービシーズが今月1日、仮想通貨市場でグローバルマーケットメイカー事業を展開するB2C2社の株式を取得することを同社既存株主と合意したと発表した。

グローバルクリプトマーケットメーカーのB2C2(英・ロンドン市ポールストリート)は、日本の投資大手SBI証券との新たなパートナーシップを締結。クリプトプライムブローカーに近づくとみられるさまざまなサービスをカバーするよう、事業を拡大する計画を発表した。この動きは、BitGo、Coinbase、Genesis Global Tradingなどの企業から、ブローカー関連のプライムブローカーニュース急増に続いており、プライムブローカー(※ヘッジファンド運用者を顧客とし、ファンド運用に関連するサービスを提供する企業)の市場が過熱している最新兆候とみられる。

B2C2は、デジタル資産分野で最も古いマーケットメーカーで、大規模な投資家が数百万ドル規模の店頭取引を支援することでも知られている。来月、英国を拠点とするこの会社は、既存の実行サービスを補完するために、新たに自動化された金融サービスを展開する。また、それと同時に、SBI証券は同社に3000万ドル分の株式を取得する。

従来の金融市場でのプライムブローカーは機関投資家と市場の間に位置しており、保管、実行、コンサルティングなどのさまざまなサービスを提供している。市場参加者は長い間、主要仲介サービスを仮想通貨市場に提供することで機関投資家を惹きつける可能性がある。

B2C2のマックス・ボーネン(Max Boonen)CEOは、同社が伝統的な金融サービスのバックグラウンドを考え、混雑する市場で独自に位置付けられている。「SBIの火力」や「一流」の信用力など、複合要因により、ライバルよりも安いレートで実行と資金調達を実現できる。我々の信用の質は一流であり、市場に中立であり、2015年以来市場に出てクラッシュ、弱気市場、為替ハックを生き延びていると述べた。

B2C2のボーネンCEOは、「パートナーシップを組むことでグローバルな仮想通貨市場へのアクセスが一層進み、より競争力の高いプライスと流動性の提供などが可能になる。洗練されたマーケットメイカーとして、自社の暗号ソリューションを拡大させ、SBIの主要な暗号流動性プロバイダーとして機能する」と展望を語っている。またSBIホールディングスの社長兼最高経営責任者の北尾良孝CEOは、「革新的な新しい暗号化製品の開発に取り組み、企業グループ全体の相乗効果を深められる」とコメントしている。

現在、暗号分野の企業は主要ビジネスの構築のため、さまざまな角度から集まっておりカストディの面では、Fidelity Digital AssetsやBitGoのような企業がより重要な方向に動いている。今後も多くの企業がSBIとB2C2と同様に、新たなビジネスアクションへと乗り出す準備ができているようだ。

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はじめまして!仮想通貨やブロックチェーンの国内外の仮想通貨や関連ニュースを通して、ためになる知識をどんどん吸収していきたいと猛勉強中!。 普段は鳥の声さえずる緑豊かな田舎で2児の子供とバタバタしながらの~んびり暮らす、スローライフに憧れるちょっぴりドジな母の一面も。 将来は、田舎に広い庭のある小さなお家に住むぞ~!