三菱商事・子会社、米ブロックチェーン企業と共同でエコシステム本稼働を開始

三菱商事・子会社、米ブロックチェーン企業と共同でエコシステム本稼働を開始

今月の10日、カリフォルニア州サニーベールに本社を置くブロックチェーン開発企業であるSkuchain社は、三菱商事の完全子会社である、金属資源の取り扱いを主とした三菱商事RtMジャパン株式会社との共同プロジェクトを開始し、サプライチェーンで発生する貴金属取引に関する業務をSkuchain社が提供するブロックチェーン ベースのプラットフォーム『ECO』を活用し、業務の改善を図っていくことを発表した。

当プロジェクトには、取引に関わる複数のステークホルダーが参画しており、事業の進展に伴い、ネットワークを拡大させていくことを念頭に進めているようだ。

サプライチェーンマネジメントにブロックチェーン を活用するメリットは下記の通り。

  • 顧客間の請求書や制約確認書の送付、確認、署名、管理といったような事務作業に発生する確認事項が削減されることで業務の効率化や、人件費の削減にも繋がる
  • 印鑑の押印や権限の制約で作業場所が限定されるような業務から開放され、フリーアドレスで働くことができる
  • サプライチェーンの中の各組織ごとに管理され、分断されていた情報の壁が無くなり、組織間取引や確認作業の効率が改善される

当プロジェクトの1stStepは、プロックチェーン上で制約確認書や請求書といった書面類を電子化した状態で取引を行い、確認可能にする所から始まる。

事のきっかけとしてCOVIDー19の影響で、三密を避けた業務を行うための取り組みから端を発したようで、合わせて貴金属業界におけるサプライチェーン問題の課題の解決にも今後力を入れていくようである。

今回のプロジェクトに関して両社から以下のコメントが発表されている。

Skuchain社

ECOは価値の高い企業間取引にブロックチェーン技術を利用する上で、大きなブレークスルーとなります。このようなプラットフォームを実現するためには、三菱商事RtMジャパンのような企業のビジョン、決意、規模が必要でした。EC3プラットフォームが三菱商事RtMジャパンのビジネスを変革し、長期的なビジネスの成功をサポートできることを期待しております。

三菱商事RtMジャパン

ECOはお客様に直接共有されるデジタルネットワークを構築するための全く新しい挑戦です。デジタル上での取引書類確認は第一歩であり、お客様とのチャネルとしてECOを最適化していきます。ECOを通じてお客様に新しいソリューションをご提供できることを嬉しく思います。

比較的加工プロセスが短く、記録管理に適している貴金属業界を含む第一次・二次産業はブロックチェーン管理と相性が良く、国内外の貿易業務を担う商社を中心に数多くのPoCが進展している。

コロナの影響で、ビジネスシーンが激変している昨今において顕著に進んでいる事例として、物理的な移動は制限され、事業規模は縮小されていくばかりであるが、これらの経済を止めれば景気は悪化してしまう。ブロックチェーンは、経済の循環を止めないための潤滑油として今後も発展を続けてくれる事だろう。

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ABOUTこの記事をかいた人

まさ@ブロックチェーン研究家

外資系の医療機器、エネルギー関係の企業で5年間営業として従事した後、今後は個人にスポットが当たる時代だと考え、ブロックチェーンの持つトークンエコノミクスの世界観に感銘を受け、少しでも情報源として役に立てるよう日々発信しています。 現在は 実際にコードを書いたり、 イベントに足を運ぶなど精力的に 活動を行ない情報を発信しています。